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カッコいいけど、恋には臆病な十和。ガサツで女の子らしくない一瑚。 双子の恋愛模様

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side Towa #13 一瑚の秘密

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/09/30 06:55:01

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ぐーって、お腹が鳴った。

お腹空いた。男って、絶対損だ…。


僕は空腹を抱え、それを紛らわすために、落ちゲーをやりながら、
つくづくそれを実感する。


喧嘩両成敗なんて嘘ばっかり。

相沢家のしきたりは、男に厳し過ぎる…。





僕が一瑚に乗りかかってる姿を見たお母さんは。

僕を蹴り倒す勢いで、一瑚を助けた。

そして、一瑚の泣き顔を見て、更に怒る。


「女に暴力振るう上に、泣かせるなんて、
男としてサイテーだ、十和」

「え、だ、だって、最初にぶってきたのは一瑚…」

「だからって、暴力でやり返したら、
男の価値が下がるだけだぜ、十和」

「……」

じゃあ、どうしろって言うのさ。

僕は拗ねて、ベッドの上に胡坐をかく。

一瑚は…一瑚は、僕と目を合わそうとしなかった。
いつもなら、僕が怒られてる時、
絶対僕の方見てるのに。


「ケンカの原因は?」

「一瑚が…」

僕はもう一度、ちらっと一瑚を見る。

いいのかよ、言っちまって。けど、一瑚はやっぱり僕を見ない。

じゃあ、いいや…と、僕は一瑚の秘密をぶちまける。


「一瑚が彼氏が出来たの、僕に言わないから」

「…めでたいじゃん」

ひゅうとお母さんは口笛まで鳴らす。


いやいやいや。思春期の難しい年頃の女親として、
そういう反応でいいの?


「十和は今日飯抜きな」

「え~~~~~っ」

片手落ち過ぎる。

文句たらたらの僕を置いて、一瑚とお母さんは階下に降りていってしまった。




そのうちにお父さんも帰ってきて、
家の中にはおいしそうな匂いが立ち込める。

今日はマーボー豆腐と酸辣湯。中華らしい。


わかってる。きっと下に降りていって、
一瑚とお母さんに謝れば、お母さんはきっと笑って、
僕を受け入れてくれる。

けどさ、けど。

僕、悪くない。


一瑚の彼を悪く言ったのは…ちょっとアレだったけど。

だって、『春になったらあたしは振られる』なんて。
そんな期間限定の恋。おかしいだろ。


兄として、そんな中途半端な恋愛、妹にしてほしくなかった。



僕は意固地になってた。


僕を抜いたまんまの家族の夕食は終わって、
やがて片付けの水音がしてくる。

けど、誰も僕のところには来ない。



まあ、いいんだけど。


もう、このまま不貞寝しようと思った時。

コンコンと、静かにドアがノックされた。

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コメント4

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  1. スズカさん(91歳)ID:5295217・09/30

    モモさん

    そう、ありこも、もうアラフォーなんですが…
    まあね。あんまり落ち着いちゃってもね、ってことで。
    肝っ玉母さんです。

  2. スズカさん(91歳)ID:5295214・09/30

    アマンドさん

    ありこっぽいですよね(笑)
    憧れても、なかなかそうはなれない…

    ドアをノックするのは誰だ?ってことで、
    正解はお待ちを(*´艸`*)

  3. モモさん(36歳)ID:5293139・09/30

    ありこさんはいくつになってもありこさんなんだなと⭐⭐
    誰かな、部屋に来たのは。
    ほづみんかなー♪

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