ブログランキング69

恋〜いつか出逢ったあなた〜

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

  • 記事数 3368
  • 読者 722
  • 昨日のアクセス数 4424

テーマ:小説 > 恋愛

2016/09/29 14:11:17

  • 89
  • 0

「じゃあ、しばらく沖縄に居たの?」

何となくだけど、琉球ガラスに魅せられた父さんが、そこに滞在して職人さんに色々習ったのかな…なんて思って問いかけると。

「いーや。ガラス見て海見て、すげーなー…って感動して…」

「して?」

「暑かったから、Tシャツと短パンとビーサン買って着替えて…」

「……」

「浜辺で適当に寝てたら、三日目の夜に職質されて…」

「……」

「交番に二日ほど泊めてもらったかな。」

職質されて交番に泊まったのもすごいけど…

あたし的には、Tシャツに短パンにビーチサンダルっていう父さんが…

「…信じられな~い…」

少し、絶望的な声を出してしまったかも。

だって、父さんはいつだってピシッとしてる。(朝以外)

Tシャツ姿なんて、めったに見ない。

短パン…短パンって何…

海水浴以外で見たことないよ…


「帰って来た時はヒゲも生えてたしな。アズと瞳は俺見ても誰か気付かなかった。」

「ヒ…ヒゲ…」

つい、わなわなと震えてしまった。

そんなあたしを見て、お姉ちゃんがクスクス笑う。

「華月、父さんは小奇麗にしてないとダメなの?」

あ。

図星。

「だって…朝よれてるのがギリギリぐらいなんだもん…」

「…これがギリかよ…厳しい娘だな。」

父さんはパンを食べ終えて。

「ごちそうさま。美味かった。」

手を合わせた。

…母さんのパンだって…気付いてるのかな?


「父さん…母さんにLINEした?」

お皿を片付けながら、お姉ちゃんが言う。

「…ああ。」

「え?なんて?なんて打ったの?」

あたしがりっちゃんの手を持って、興味津々な顔をすると。

「バーカ。教えはへふは~…」

父さんはあくびをしながら答えた。

「はへふはって…」

「俺らにしか分かんねー、大事な事だ。」

「…あ、そ。」

父さん達にしか分からない、大事な事。

…それ聞いて、ちょっと安心した。


「あー、眠い。リズ、悪いが、じーは少し寝る。」

父さんはりっちゃんの頭を撫でてそう言って。

「あたし達には悪くないのー?」

あたしが唇を尖らせると。

「悪い悪い。可愛い娘達、今日も感謝だ。」

そう言いながら…隣の部屋に消えた。

「……」

「……」

あたしは、お姉ちゃんと顔を見合わせて…

「ちょっと…らしくなかったね…」

「…よっぽど眠いのかな…」

小声で言って、首をすくめた。

可愛い娘達、だって。

嬉しいな。

「……」

「…何?」

キッチンから、お姉ちゃんがニヤニヤして見てると思って問いかけると。

「華月…結構ファザコンだなーと思って。」

「なっ…」

「あぶー。」

「ほら。リズもそう思うよねー。」

「んんっ。んぱあっ!!」

「……」

ひ…


否定できない…。

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

12/3 編集部Pick up!!

  1. 友人より男を優先する女性に苛々
  2. 無償で専業主婦するのは変と思う
  3. 30代がカチューシャしたら痛いか

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3