move along

カッコいいけど、恋には臆病な十和。ガサツで女の子らしくない一瑚。 双子の恋愛模様

  • 記事数 79
  • 読者 203
  • 昨日のアクセス数 18

十和 #7 一瑚の秘密

しおりをはさむ

テーマ:小説 > 恋愛

2016/09/27 09:34:28

  • 33
  • 0

生徒会長が何で僕を見てくるの?
僕も負けずに、視線を彼に送り返す。


「…似てないんだね」

彼は僕の顔を10秒凝視してから、ポツリと言った。



…失礼通り越して無礼だと思うんですけど。


は? 似てないって?

普通なら、ここで誰に? 何が? って疑問が沸くんだろうけど、
伊達に14年も双子人生歩んでない。

この場合の比較対象は、一瑚だって、長年の経験でピンと来る。


「一瑚とは、二卵性ですから」

実際双子ってだけで、物珍しがられて、教室わざわざ移動してきてまで、見にきて。
「な~んだ、双子って言っても似てねえのな」
そんな風な無責任で無神経な感想言われるのにも、
もう僕たちは慣れ切ってる。


この人もそれとおんなじか。

イライラして、僕はすぐに踵を返そうとする。


けど。

後ろから思い切り腕を引かれた。


「ああ、ごめんごめん、待ってよ。相沢十和くん――だっけ」
「???」


何で、生徒会長が、僕の名前知ってるの?
僕は生徒会長のフルネーム知らないのに。奥村…だっけ?


「ねえ、君、これ立候補しない?」


そう言って、会長が壁を拳で軽く叩く。
握った手は、さっき彼が一生懸命貼ってたポスターの上にあった。


「…せ、選挙の公示???」


意味が、わかんない。

ってか、突然人のカオじろじろ見た挙句、「似てない」とか、
生徒会の選挙出ろとか。いったい、この人何なの?


訳のわからなさが、怒りに拍車を掛ける。



「僕、もう帰るんで!」

タメ語で断言すると、僕は振り返りもしないで、すたすたと昇降口に向かった。
歩く、というより、突進に近い勢いで。


真っ直ぐに猛烈なスピードでわき目も振らずに。

生徒がまだうようよいる学校で、それはかなり危険な行為で。

案の定、廊下の端っこから出てきた生徒に、ぶつかった。


「…った」
「ご、ごめんなさい」

僕の肩と、相手の鼻先。
お互いに軽く押さえてから、正面の相手を見た。

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

  1. 1

    まいこ

    記事数 307 / 読者数 1112

  2. 2

    出会いから、現在まで

    真琴

    記事数 463 / 読者数 2361

  1. 3

    MyhoneyCin...

    5時間前

    ひみつの恋。

    まきちむ

    記事数 16883 / 読者数 3957

  2. 4

関連するブログ記事

  1. 悲しむ僕のキモチカタチのない電子の文字にキモチ...

  2. 僕の居場所が区画整理され狭くなった鯖統合で...

  1. 角砂糖

    2015/01/20

    僕が角砂糖だとして僕はどこにいたらいいんだろ台所のすみ...

  2. あまくてあまくていつまでも僕の中に残るみえないベール...

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

2/23 編集部Pick up!!

  1. 年に数回無性に食べたくなる菓子
  2. 交際始めた彼がスカートを強要
  3. 彼と電話 兄の声を浮気と勘違い

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3