ブログランキング31

恋〜いつか出逢ったあなた〜

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

  • 記事数 3555
  • 読者 740
  • 昨日のアクセス数 12087

テーマ:小説 > 恋愛

2016/09/26 13:49:52

  • 90
  • 0

「…知花の様子はどうだ?」

冷蔵庫を開くと、昨日あたしが作った焼きそばがなかった。

で、ちゃんとお皿もお箸も洗って置いてあった。

ここ一か月で料理以外の事、そこそこに出来るようになったよなあ…って感心してるところに…

父さんが言った。

「……」

キッチンから見ると、父さんはリズを自分の目線まで抱き上げて、見つめ合って笑ってる。

…リズがいてよかった…

少しでも父さんが笑顔になれるなら…


「うん…夕べ…華音から聞いた。母さん達がメディアに出る事…」

「…そうか。」

「父さん、いいの?」

あたしが問いかけると、父さんは少しだけ伏し目がちになったけど…

口元は笑ったままで。

「反対する理由があるか?あいつらはずっと水面下でしかやって来てない。」

そう言って…ソファーに座った。

向かい合ってたのに、反対に向かされて膝に座ったリズが。

「あーっ、ばうーっうーっ。」

両手をバタバタさせて抵抗した。

「なんだ。そんなに俺の顔を見てたいのか?変わり者だな。」

父さんはそんなことを言いながら、リズを向き合わせて…額を合わせた。


「…表舞台に立つのは、いいことだ。」

「……」

「あいつらがやりたいと言うなら、全力で応援したい。」

「父さん…」


夕べ…母さんがここに来た。

華音はまだ帰ってなくて…あたしと華月は晩御飯の後で母さんに『千里の所に行って来るね』って言われて…

正直、すごく心配した。

だって…母さん…

大好きな父さんに久しぶりに会いに行くのに、全然笑顔じゃなかったんだもん…


あたしと華月が心配してると、珍しく三人で食事に出かけてた聖とおじいちゃまとおばあちゃまが帰って来て…

母さんが…って報告すると、みんな少し緊張した顔になった。

おじいちゃまと聖は『一か月離れてたんだから、ぶつかっても少しは動きがあればいい』って言ったけど…


母さんが帰ってきたのは、それから一時間半経ってからだった。

…華音に連れられて。

そして、みんなには顔を見せる事もなかった。


困った顔の華音が大部屋で…

「SHE'S-HE'Sがメディアに出るって…じーさん、知ってた?」

おじいちゃまに…低い声で問いかけた。

「えっ!?」

大声を出したのは…おじいちゃま以外全員。

おばあちゃまも知らなかったなんて…

案の定…

「もー!!なんで教えてくれなかったのー!?」

おばあちゃまは、プンプン。

「おまえに言ったらソワソワして周りにバレるだろ?」

「だっ…だけどー!!知花の相談に乗りたかったのにー!!」

「残念ながら、あいつは誰にも話せなかったと思う。メンバー以外に話せた時が、自分の決断が出来たときだと思うって言ってたからな。」


自分の決断が出来るまで…誰にも話せない母さん。

でもそれは、わかる気がした。

あたしだって…

言えなかった。

色んな事…

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

  1. 1

    まいこ

    記事数 293 / 読者数 802

  2. 2

    出会いから、現在まで

    真琴

    記事数 454 / 読者数 2247

  1. 3

    MyhoneyCin...

    9時間前

    ひみつの恋。

    まきちむ

    記事数 16867 / 読者数 3954

  2. 4

関連するブログ記事

  1. nineteenth...

    2014/10/17

    「で?おまえは、あいつを好きなのか?」夕食。みんながそ...

  2. thirteenth...

    2014/09/29

    「なんと、おめでた。」夕食。母さんが、Vサインなどして...

  1. 45th 65

    06/06

    正直…おじいちゃまが『失恋して旅に出た奴がいた』って言ったの...

  2. 46th 51

    07/23

    仕方なく、トボトボと歩いて表通りまで出た。だけど買い物の...

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

2/21 編集部Pick up!!

  1. 「昔の男」から連絡が来て大爆笑
  2. 義両親からの節句祝いにドン引き
  3. 不倫で揉めてる彼に求められた事

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3