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ユキさんのブログ

エンディング♪世界が終わるまでは〜♪のとこをYSB登場選手に置き換えると萌えてしまう

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高校3年生 感動の再会は程々に

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/09/28 11:59:57

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誰も足型を付けてない
真っ新な土

それを囲むフェンスもベンチも
倉庫も部室も室内練習場も

何もかも新品だった


見上げた空も

新品みたいに真っ青だった





「俺のシューズも新品だ」
「結局買ったの?」
木見島で羨ましがった
アンダーアーマーのアップシューズ
「どうせなら
 最初に最初の土つけようと思って」
準備があるから早くグラウンドについて
事務所でコーヒーを淹れた

「すげぇな
 誰も踏んでないグラウンド」
後藤は携帯で写真を撮った

「おはよう!」
「宮地先生おはようございます!」
「おはよ」
「あ、ちばっち」
「おい手伝え
 外、準備するぞ」
副部長、色々運んできた

後藤は真っ白なシューズは事務所に置いて
青藍の革靴のまま出て行って
こき使われた

受付を準備するのも
式典用のいすも
カットするテープも
すべてフェンスの外側

キャンパスから降りてくる階段の下
ここがこの広いグラウンドの玄関みたいなものだから
階段を下った三塁側のスペースで
式を行うことになった
スペースも十分あるし
グラウンドを見渡せる

始めの一歩をさほど関係もないような
お偉いさんが踏まないでいいように
ちばっちが段取っとくれた

仮面がいくつかはがれたら
ちょっと捻くれたただのいい人

式典があってテープカットして
後藤とヒロリンに
ここで最初の一球を投げてもらう


「たのもーーー!」

「来た」
「なにがたのもーだ!遅い!」
「へ?遅かった?」
もう椅子は並べられたあとだった

「ねぇちばっちが面接した?」
「しない
 職員は俺もするけど講師は違う人」
「なーんだ」
「大丈夫じゃない?」
「受かるの?!」
「まだ変な噂は耳に届いてないし」
「変なってなんだよ!
 僕っちだってやる時はやるんだ!」
「だろうな
 やる時やるのは当たり前、威張るな」
「ちばっちがそんなキャラだったなんて…」
「泣かないでたっちゅん
 これが本当のちばっちよ!」
「かなちゃーーん!」
「触るな」
「ちばっちに何の権利があるんだーー!」
「俺のペットだから」
「ぺ、ペット?」
「わんわん」
「このドスケベーー!」
「何想像してんだよ」
「もう飽きた」


階段の上に受付を作って
招待している参加者の名簿
ちばっちがどっかから買ってきた赤と白のリボン
「誰だよここレンガ敷きにしたやつ
 ガタガタじゃん…」
「レンガ可愛いからいい」
ちばっちは机が揺れるのが気になるらしい

スタンバイの私たち三人
「たっちゅんは?」
「宮地先生とコーヒー」
「早く来ないかな~」
「まだ誰も来ないと思うぞ」
「そうだけど~」
時間はまだ1時間半前

「あ、ヒロ…」
「え!!」
「ヒロいな大学は」
「はあ?」
「あ!ヒロ…」
「え?!」
「ヒロいよな〜」
「もう!」
後藤がしつこく茶化した

「かな、待ち焦がれすぎ」
「バレてる?」
「バレバレ」
「誰を?」
「かながナンパした浮気相手
 いいなり、のび太、餌食」
「何だそりゃ」
「ナンパしたけど浮気してないもん」
「でも…」


「涼太に代われるエースは
 世界中にヒロリンしかいない
 かな見る目あるな」



あの東京大会の時は
そこまで考えてなかった

ただヒロリンの腕がほしくて

涼太と交代する未来なんて
少しも考えなかった

見る目あるかもね、私



「おはようございます!」

ん?
なんかハスキーボイスのダンディーが
えらいニコニコしてこっちに来て

誰?
わかんないけど笑っとけな
私と後藤


「栗原さんだね」
「はい」
「君は青藍のキャプテンだ」
「はい!」
「こんな大スターたちが来てくれるなんて
 ここだいぶ奮発しちゃった」
奮発?
「あ、ありがとうございます」
「いやぁ~楽しみだ!な、…」


「恭平」


whО?!


瞬時にちばっちを見る私と後藤

「your Father?」

後藤、何で英語?

「yes my father」

「オーマイガー!」

「初めまして恭平のパパです」
「栗原かなです!」
「紫藤だろ」
「あそっか」
「恭平と仲良くしてくれて
 ありがとうございます」
「はい、仲良くしてやってます」
「はあ?いえこちらこそ、だろ」
「はあ~?」
「知ってるかもしれないけど
 ひねくれてるからさ
 お友達できるか心配してたんだよ
 これからも仲良くしてやってね」
「知ってます
 ひねくれてるけど仲良くしてあげます!」
「お前らな…」


「理事長、事務所にどうぞ」
「そんな追い出さなくてもいいだろ」
「早く行けよ」
ちばっちはちょっと恥ずかしそうで
初めて見る家庭の匂いがするちばっちだった
ウケる
ちょっと可愛い

「何だよその顔は…ムカつくな」
「ママ来ないの?」
「ママがいちいち来るか」
「じゃあ兄弟は?」
「いない」
「一人っ子わがままなんだ~」
「一人っ子臭するじゃん」
「うん、言われてみたら
 後藤の方がお兄ちゃんに見える」
「兄ちゃん歴16年だ!」
「威張るな」
「妹歴18年だけど?」
「お前は末っ子丸出し」
「褒めてる?」
「褒めてる褒めてる」

「あ、かなヒロ…」
「もういいってそれ」
「いやほら、あれ…」
「あぁ、あれがのび太くん?」

「かな、ヒロリンだって」


建物の間の通路を抜けて

ネクタイを締めた制服姿
マウンドに見る印象とは全然違う

ヒロリンはこっちを見て
たぶんその目は私を見つけて

優しい笑顔を咲かせた

大阪の街で
長い横断歩道を渡って行った時みたいに


「ヒロリン!」

思わず足が駆けだして

無いはずの横断歩道の線が見えた気がして



「栗原さん!」


ついうっかり飛びついたら
ヒロリンはあたふたせずギュッと受け止めた

「もう!かなでしょ!」

私と同じように
待ち焦がれていたみたいに


「かな」
「ヒロリン」

やっぱりヒロリンも甘い匂いがした


「お、降ろしていいですか…?」
「まだだめ」
「いや…でも…」

「かな!!」

後藤が焦って引き離した


「深い意味はございません…
 この人…チームメイトには
 大体こうですから…」

は?何言ってんの?

「めっちゃウケる~!
 いきなりラブシーン!」
女の子の笑い声

「お母さん、こんなん今どき普通だって
 女子マネなんだし」
お母さん?

「これが…あの…
 青藍の強さの秘密…
 とでも言いましょうか…
 選手的にパワーの…源っていうか…」
「あ、それ雑誌に書いてあった!
 ほら、大丈夫だって!」

恐る恐る顔を上げると

チーン…

どう見てもお母さん
どう見てもヒロリンのお母さん

先に言っといてよ
ママ来るから抱き着かないでねって

てことはこちらは妹?

「本物も可愛い~!雑誌見ました!」
「妹の博美」
「は、初めまして…かなです」
「で…」
「で?」

「うちのお母さん…です」

見ればわかりますって

「広翔の母です」

ですよね

そのため息と笑っていない目でわかってます


怒ってますよね?

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コメント35

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  1. ユキさん(32歳)ID:5285758・09/29

    コマチさん
    ありがとうございます!笑
    わたしお金持ちになれるかしら笑

  2. ユキさん(32歳)ID:5285721・09/29

    シオリさん
    ヒロリンは結婚したこと知らないよね〜
    彼氏いるのは知ってるけど
    それが先生なのかもたぶんハッキリ知らないと思う
    言ってないのよね〜
    ぽんは先生だろうなって思ってるかもしれないけど
    てか、竜崎先生も知らないんだよね

  3. ユキさん(32歳)ID:5285638・09/29

    コユキさん
    青ざめるかなちゃんと後藤とヒロリンが目に浮かんだでしょ笑

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