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ユキさんのブログ

エンディング♪世界が終わるまでは〜♪のとこをYSB登場選手に置き換えると萌えてしまう

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深内広翔 お母さん

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/09/24 17:08:20

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PPPPP PPPPP

「ヒロトなってるぞ」

着信はお父さんからだった

「出ないのか?」
「うん、いい」
きっとお母さんがすぐにお父さんに連絡したんだ


「ヒロくんお腹空かない?
 唐揚げ残ってるけど食べない?」
夕飯は途中だった
「いただきます」

博美どうしたかな

「博美ちゃんにはメールしとけば?
 お前の心配はしてなさそうだけど
 1番被害者
 今ごろおばさんなだめてんじゃない?」
「うん」

坂井の家もおじさんは単身赴任で
おばさんと中1の妹と坂井の3人で
うちと同じなのに全然違った

「ヒロくんプリンもあるのよ
 プリンセスホテルのケーキ屋さんの
 すごい美味しいの食べる?」
「はい」
「俺にはなかったじゃないか…」
「だってヒロくんの方がプリン似合うもん」
「はあ?」
「そうだ!パパからこれ送ってきたの!
 明日休みだし2人で行ってきたら?」
「俺とヒロトで?」
「うん」
「何が楽しくて
 男2人で夢の国に行くんだよ…」
「夢の国だからいいんじゃない
 たまには現実逃避
 ね、ヒロくん」

おばさんに何があったかなんて
話さなかったけど
携帯1つで急に泊まりに来れば
変に思ったのかな

「おばさん、ありがとう」



次の日早く
坂井と2人でミッキーに会いに行った

「小学生ぶり」
「僕も」
「耳でも買う?」
「とりあえず城落とそう?」
「城攻めか」

お互い
2人で行ってもな
って思ってたけど
夢の国マジックは現実を忘れさせて
「あ、ミッキー!」
「ヒロトあれ食おう!腹へった!」
「うん!」
小学生の頃に戻ったみたいだった

「たまにはいいな」
「うん」
「大学卒業したらまた行く?2人で」
「うん、いいね」
「じゃあ3月10日にここで待ち合わせな」
「何で3月10日?」
「卒業式っていつあるか知らないし
 3月10日くらいなら
 卒業式おわってない?」
「終わってそう」

「明稜が先かな…」

坂井はフッと息をついた


「関大が先かな」


そっか

「卒業式終わってなかったらメールする」
「うん、俺も」

坂井と組むのは

もう僕じゃない



「あ、ヒロトかなちゃんに
 お土産買っていけば?
 トイチで貸してやるから」
「高いな」

なぜか2人ともそれしか思いつかなかった

ティンカーベル

「これしかないな」
「うん、なんでだろう…」

ティンカーベルの可愛い円筒の缶に
クッキーが入っていた
形に残るお土産らしい物はやめた

「博美ちゃんにも買えよ」
「ディズニー行ったとかバレたら…」
「じゃあ俺から」
坂井は博美にピーターパンの飴を買った


さすがに今日も坂井に泊めてとは言えず
明日は学校だし
夢の国の帰り道
その足で家に向かった

結局、家に帰るしかないし
大学に行くのも
何をするのも親を頼るしかなくて

家族を捨てるほどの勇気はなかった


ブーブーブーブー

ん?監督?

「はい」
『お前はどこ行っとるか』
「え、どこって…ディズニーランド?」
『はあ?今どこじゃ?
 まだ耳つけて遊んどるんか!』
「いえ、耳は買ってません」
『そがんことはどっちでもよか!
 早よ帰ってこんか!』
「あ、もう家の前です…けど」
は?

ガチャ

「どこで寝とったんだ
 そういう心配はかけるな!」

なぜか監督がうちから出て来た





「ただいま…」

「ヒロくん!
 もう…
 さっきから竜崎先生待ってらしたのよ
 こっちに座りなさい」
「はい」

何の話かはわかった

「お母さん、明稜大の落成式に…」
「ええ、聞いてます」
「私も行きますから
 一緒にいいですか?
 明稜さんのご意向で
 初練習の土を踏んでほしいと
 お話がありまして
 こんないい話はありません
 明稜の最初の歴史を作る大役です」


『ヒロリンも来てくれたら嬉しい♡
 最初に土を踏むのは
 ヒロリンと後藤にしてもらいたい!
 竜崎先生絶対つれてきてくださいね〜!』

なんか大人っぽくそれらしく訳されて


「明稜は絶対…日本一とりますよ」


栗原さんに
聞かせてあげたかった



「考え…させて下さい…」

「いい返事をお願いいたします」

監督が頭を下げた


甲子園の決勝が終わっても泣かなかったのに
目の奥がずんと重くなった

監督のその姿に
泣きたくなった


帰り際、監督は玄関で言った


「お母さんも一度
 明稜をご覧になってください」
「え?」

「明稜を作るメンバーに
 お会いになったらいい」


「では、遅くにお邪魔しました
 失礼します」


監督は僕に少しだけ笑って
ドアを閉めた




「お兄ちゃんお帰り~」

ドアが閉まった途端
階段の上から博美が顔を出した

「博美、坂井からお土産」
「え?何々~」

嬉しそうにリビングに入って
夢の国の包みを渡すと
真顔になった

「ズル…」
「ごめん」
「こっちは~?」
「あ、そっちは…ちょっと人に」
「ふ~ん」

「ヒロくん…坂井くんちにいたの?
 ディズニーランド行ったの?」
「うん」
「お礼言っとかなきゃ…」

「お母さん、行っていい?」
「……」
「4年のうちに
 明稜を日本一にしたいんだ」
「お願いだから…野球したいなら
 ここから行けるとこに行ってちょうだい
 野球部のある大学なんて
 いくらでも沢山あるじゃない」
「どこでもいいわけじゃない」
「どこでも同じよ…」
「違う…」
「ヒロくん!」
「本気で野球できるのは
 あと4年しかないんだ
 栗原さんの作るチームでやりたい」
「なんで…
 あんな遠くに行かなくていいじゃない」


「野球なんか…させなきゃよかった」


は…?


それを言う?
 

何を言ったのか

一瞬わからなくなった



「お母さん…」


泣き崩れたのを支えるように
博美が床に膝をついた


「お母さん私がいるよ…?
 お兄ちゃんじゃないとダメ?」

博美?

「お兄ちゃんはお母さんを
 捨てるわけじゃないよ」

「博美…」



「喜んでやってよ
 前みたいに三振取ったら…
 ヒット打ったら…上手ねって喜んでよ!」


「頑張って日本一になってねって…
 行かせてあげてよ
 私がいるから!
 お母さんのそばには私がいるよ!
 お兄ちゃんの野球…
 一緒に見に行こうよ…お願い…」



僕のための言葉と一緒に

寂しい

って聞こえた気がした



子供みたいに泣いてたお母さんが
お母さんみたいに

泣きじゃくる博美を

力いっぱい抱きしめた



「博美ちゃん…ごめんね」


「お母さん…!」


僕に聞こえたのに
お母さんに聞こえてないはずなかった

お母さんはやっぱり


お母さんだった

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コメント24

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  1. ユキさん(32歳)ID:5276146・09/28

    レーナさん
    お腹治りましたヾ(*>∀<)ノ゙
    法事やらなんやら
    家族集まる何日かで…食べ過ぎた笑
    次アップしました!

  2. ユキさん(32歳)ID:5276122・09/28

    シオリさん
    進路がわかるたびに(´°ω°`)なるよね泣

    深内家がヒロリン離れ出来るのか否か…次やっとアップしました!
    よろしく〜♡

  3. レーナさん(31歳)ID:5268726・09/27

    博美ちゃんもお母さんにちゃんと気持ちが伝えられて良かった!
    お母さんにも伝わったよね(^-^)
    3月10日、私も行きたいな〜♡笑

    ユキさん、お腹は大丈夫ですか?
    お子さんいらっしゃると家事に育児にとなかなかゆっくりできないと思いますが、お身体お大事になさってくださいね(*^^*)♡

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