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切ない恋の物語 

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高校時代114

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/09/24 00:17:27

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本当は用を済ませたら
すぐに帰りたかったけれど…


何となく断れないような雰囲気で…


私は、彼に促されるまま
家の中に入った。


誰もいないのか…静まり返っている。



「おばさんは?」


「今日は夜勤。


諒太はもうすぐ帰ってくると思うよ 


LINE きたから。」


「そっか。」


冷たく暗い廊下を抜け
ダイニングキッチンへと向かう。


テーブルにおかずと、紙袋を置き
椅子に座った。 


「これね、シフォンケーキだって。


優奈先輩が玄関の前にいて…


雄大に渡してって。」


「優奈…来てたのか?」


「うん。声かけたんだけど


すぐに帰っちゃって、、、、」


「そっか。


じゃあ、これ一緒に食べるか。」

 
「えっ?私も?」


「まゆ、シフォンケーキ好きだろ?」


「好き…だけど…」


せっかく、優奈先輩が
雄大の為に作ったのに


私が頂くのは、申し訳ないと思った。


「お茶淹れるから…待ってて。」


「いいよ。あたしがやる。」


「じゃ、お願い。


ちょっと髪乾かしてくる。


それと…優奈にお礼の電話してくる。」



「…うん。」



彼が部屋から出ていき
ふぅ~と、息を吐く。


何となく気が張っていたのか
ストンと肩の力が抜けた。 


昨日、あれだけ凄い剣幕で
色々言われたから…
何となく、気まずい。


純平の事は
メールで気持ちは伝えたものの


はたして…納得してくれているのか?


断れずに上がったはいいけれど


彼の本心が見えず
どんな会話をすればいいのか
少し憂鬱だった。


ヤカンにお水を入れて
火をかける。


ぼーっと色々考えていたせいか
あっという間にピィーッと
ヤカンが鳴って、慌てて火を止めた。


おばさんの趣味のハーブティーを
ちょっぴり拝借してお湯を注ぐ。


シフォンケーキを切り分け
お皿に用意した。


フワフワで
とても美味しそうなケーキ


そのきめ細やかなスポンジが
優奈先輩の気持ちを示しているようで
  

何だか…胸が切なくなった。


ふと、カレンダーを見る。


明日は、雄大の誕生日。


もしかしたら…


誕生日のプレゼントだったのかも?


そんな事を考えていたら
雄大が戻ってきた。


「お待たせ。」


さっきとは違い
キチッと髪型が整って
いつもの雄大に戻っていた。


「お、いい匂いだな。」


「おばさんのハーブティー

拝借しちゃった♡」


「ははっ、そっかそっか。」


彼のにこやかな笑顔に
少しほっとする。


何故、私を家に招待したのか
少し疑問に思いながらも
私は、彼が喋り出すのを待った。


「…今日は、純平とデートだったの?」


「あ…うん。」


「…楽しかった?」


「うん、とっても楽しかったよ。」


「…なら…良かった。」


直視されて
何となく、気まずくて
さりげなく視線をそらす。


けれども


昨日、凄い剣幕だったのに
物凄く穏やかだったから
良かった…と、思った。


しばらく雑談して
私は素直に、純平への思いを
彼に伝えた。


「まゆが…幸せならそれでいい。
 
でも、何かあったら

いつでも俺に言えよ。」


「…うん。」


「変な奴とかに…会ったりしてないよな?」


「変な奴?」


「あいつが昔、ツルんでたグループがさ

かなりヤバかったから…

そいつらには、絶対に関わるなよ。」


ゲームセンターで会った
『剛』という人達の事を言っているのだと


すぐにわかった。





*

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