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カッコいいけど、恋には臆病な十和。ガサツで女の子らしくない一瑚。 双子の恋愛模様

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十和 #2 双子の僕ら

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/09/24 08:59:14

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鈍感で無神経でガサツな一瑚だけど、
流石に教室に入り込んだ瞬間の、
凍り付いた空気には気が付いたらしい。


僕と、そして一緒にいた清水さんの顔を交互に見て。


「あ~れれれ? もしかしてお邪魔…だった?」

いや別に。僕としては、助かったんだけど。
それを口にするほど、僕だって、無神経ではないわけで。

ちらっと清水さんの方を見やると、
清水さんはにっこり笑った。


「ううん、何でもない。
一瑚ちゃんがいきなり入ってきて、びっくりしただけだよ。
じゃあね、十和くん、また明日」

そして僕の席の脇にかけてたリュックを取ると、
それを両手に抱えて、何事もなかったように出て行った。



「彼女さあ…、3組だったよな?」

出て行った彼女の背中に、一瑚は独り言みたいに呟く。

うん、そうだね。そしてここは1組だけど。


「何々、また告白でもされた~?」

一瑚はにやっと笑って、
僕の肩に自分の肩をぐいぐい押し付けてきた。


「やめてよ。そんなんじゃないって」

「だって、彼女十和の席にいたじゃん。
あんた、待ってたの明らかじゃね?」

あんなに乱入の仕方だったのに、
見るべきところはちゃんと見てる。


「いたけど。でも、彼女が何か言いかけた瞬間、
一瑚が入ってきたから、
僕は彼女が何をしようとしてたのかは知らない。
推量で人の行動語るの良くないよ」

「はいはい」

僕が諭すと、一瑚はつまらなそうに頷いた。

「かてーな、十和は」

ちょっと乱暴なしゃべり方。
一瑚は中身は僕のお母さんそっくりだ。

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