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恋〜いつか出逢ったあなた〜

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/09/24 15:21:20

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「……」

言葉が出ない。

目の前で…睨みつけるような顔をして俺を見下ろしてるのは…

知花か?

本当に…知花なのか?


一ヶ月ぶりに会えて嬉しかった。

勝手に俺のあれこれを押し付けるのがダメなのかもしれないと思って、隣に座る事さえ許可を取った。

だが…

俺のそんな事なんて、とても些細な事じゃないのか?と思わされるほど…


…頭の中を整理しよう。

そうするために、俺は知花から視線を外した。

膝の上で組んだ指を見て…それから、自分の爪先に視線を落とす。

そうしたからと言って、この混乱が収まるとは思えないが…

知花を見ていたくなかった。


…健康診断で引っかかって…再検査に行ったが異常なし。

まあ…何もなかったなら、いい。

次からはちゃんと言えよ。

そう…言えば良かったのか?

F'sの事は…

アズと京介が家で話すのは…

アズは瞳に限らず、誰にでも話したいだけだ。

京介は…たぶん聖子に言わされてる。

知りたいなら、おまえも俺に聞けばいいんだ。

根掘り葉掘り。

…喋るかな…俺…


それに…

まだ歌っていたいから会長になりたくない…なんて。

誰にも言ってねーのに。

何で知ってんだよ。


「…どうして…何も言ってくれないの…?」

上から降ってくる知花の声は涙声で。

俺は、それを見るのが怖いと思った。

泣かせてるのは俺だ。

間違いなく。

だけど、俺も…どうしたらいいのか分からない。

これが知花じゃなければ、いつものようにカッとなって暴言を吐いて、黙らせて…終わりだ。

…いや…

知花に対しても、今まではそうだったよな…

…結局俺は、自分の思い通りにならなければ気が済まない男ってわけだ。

知花の気持ちを抑え付けて。

知花に…吐き出させなくしてたのは…俺だ。

「……」

大きく溜息をつくと、知花が。

「…あたし…」

低い声で言った。

「…何…」

「…あたし…SHE'S-HE'S…」

「……」

まさか…辞めるって言うんじゃねーよな…と思って顔を上げると。

「…あたし達…」

知花はポロポロと涙をこぼしながら…

「メディアに出る…」

思いがけない事を言った。

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