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恋〜いつか出逢ったあなた〜

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2016/09/22 16:36:48

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「おっと。本当に『Deep Redが出来るまで』になりそうだ。次はさくらの番だな。」

父さんがあたしの真似をして、足の裏をくっつけてストレッチを始めた。

あ…意外と身体柔らかそう。

「もー…なっちゃんがそんな話始めたら、聞きたくて仕方ないじゃん…」

「俺だって、さくらの昔話を聞きたい。」

「…二人とも、知らないの?」

あたしが父さんと母さんを交互に見ながら問いかけると。

「少しは知ってる。」

二人は同時にそう言った。

あまりのピッタリ具合にあたしが笑うと。

「あ~、やだなあ。相性バッチリ。」

「仕方ないだろ。」

二人はあたし越しにハイタッチなんてしてる。

…幸せそうだな…


「んー…次のあたしの幸せはー…Lipsってお店で初めて歌った時かな。」

「もうそこに飛ぶのか?」

「もうって…あたしその時14だもん。」

「あ…そうでしたそうでした…」

「えっ、母さん14歳の時からお店で歌ってたの?」

「年齢詐称してな?」

「年齢詐称!?」

「だって…そうでもしなきゃ歌わせてもらえなかったんだもん。」

「どー見ても21になんて見えなかったけどな。」

「騙されたクセにっ。」

「言い張るから騙されてやったんだよ。」

「……」


別居して三週間。

最初は…一人で眠るのがすごく寂しくて…

だけど、それにも次第に慣れた。

お風呂も…そう。

千里と距離を取って、ちゃんと色々考えて…あたしの気持ちを話したいって思ってるのに…

あたしは、逃げてる。

逃げてるけど…

今、父さんと母さんの話を聞いてて…羨ましくなった。

あたしも千里と、どんな幸せがあったか…なんて、話してみたい。

…素直な、あたしのままで。

だけどそれを千里が受け入れてくれるかどうかが…

あたしは…怖い。


少しずつ…自分を出してるつもりでも。

つい…子供達の顔色を見てしまう。

そして、ああ…言わなきゃ良かった…って。

だけど、それじゃ今までと変わらないから。

千里と別居までして…あたしは自分を取り戻そうとしてるのに。

…本当の自分って…

みんな分かってるのかな。

みんなにそれぞれ、本当ってあるのかな。

あたしは…

今までずっと自分を偽り過ぎて…

もう、どれが自分なのかも分かんないよ…

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