これまでとこれから

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2016/09/07 19:15:42

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トイレから出たら母に支えられてベッドに戻った。

「大丈夫?ゆっくりね…」という母の言葉にもだんだん腹がたってきた。

「大丈夫なわけないじゃん。痛いもん。」と、つい八つ当たりをしてしまった。

「そうだよね、ごめん…」と、私を刺激しないように謝る母。

「いや、ごめん。大丈夫…八つ当たりだったわ」

「いいよ、よくがんばったね」と、また涙目になる母を見て疑問が湧いた。

「ねぇ…なんで昨日から謝ってるの?」

私のその一言に母の表情がこわばった。

「よくがんばったなって…辛いだろうなって思って…」

「だからってママが謝る必要ないじゃん」

「まぁ…そうだね。でもなんとなく…ね?」

嘘だ…と思った。母は、私以上に感情が顔に出る人。隠し事も苦手。

母の受け答えの仕方を見て、何か隠してると思った。

そうこうしているとナオミさんが病室に来た。

「クレアさん、お部屋戻るよ〜」

トイレの時と同じようにゆっくり立ち上がり、これまた今では考えられないくらいの速度と歩幅で歩く。

トイレの数メートルであんな状況だったのに、今度は10メートル以上ある。

母とナオミさんに支えられながらでも辛すぎる。

5分くらいかけて、やっと移動完了。

「お疲れさま。傷がくっつかないようになるべく歩いてね」

さわやかな笑顔で話すナオミさんだが、私には鬼に見えた。

でも、傷がくっつくのは嫌…という気持ちと、もともとの落ち着きのない性格との相乗効果で、私はその日、呻きながら無駄にベッドとトイレを往復した。

人間って、その時の状況に順応するようにできてるらしい。

お腹の痛みは相変わらずあるものの、負担のかからない体の動かし方を自然と身に付けてしまった。そうなると、不思議なもので、だんだんと痛みも気にならなくなった。

そうやって調子に乗って動き始めた私を母は「動くのはいいけど、動き過ぎるのは良くないと思うよ…」と半ば呆れ気味に見ていた。

夕方になり、夕食が運ばれた。
昼食と同様の白湯とほうじ茶…

噛むことなく1分で完食。

夕食後、母は帰宅した。

母がいなくなり、1人でベッドの上で、手術前から見ていなかった携帯を見た。

不在着信とLINEがたくさん…

まさやだった。

「手術はどうだった?」「大丈夫?」「何時でもいいから連絡くれ」などなど。

「手術終わって、今日の昼まで別の病室にいたから連絡できなかったよ、ごめんね」と返事をした。

「おつかれさま。気分どう?体調は?」と、すぐに返事が来た。

「大丈夫だよ。ありがとう。結局、お腹開いたみたい」

「そっか…でももう取ったならあとは回復するだけだね」

それから、しばらくLINEをやりとりして私は消灯前に眠ってしまった。

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