浅き夢見し

好きだと言ってくれた人。まるで夢のようだった日々。今はもう…。

  • 記事数 195
  • 読者 463
  • 昨日のアクセス数 434

2016/08/23 13:30:58

  • 30

隆太が転勤してからしばらくは
休みの度にどちらかが
どちらかのいる街へ通う日々。

季節が移ろい、隆太は隆太の
私は私の仕事が忙しくなり
次第に会う機会が減っていった。

会わずともお互いに電話やメールで
状況を確認しあっていたため
特別、寂しいとかいう感覚はなかった。

ある日の事。
「早枝子先輩。お疲れ様です❗
今日、少しだけ時間があったら
付き合ってもらいたいんですけど…。」

「中田くんにしては、珍しく控えめだね(笑)
夕方打ち合わせが入ってるから…
早く終わったらね。」

「やった❗じゃ、いつもの店にいますんで
終わったら連絡して下さい。
俺、結構、気は長い方なんで待てますから(笑)」

「アハハ!何か、変なの。笑っちゃう」

中田くんは「何が?」と不思議そうな顔をして
席に戻って行った。

ふぅ…とため息をついてデスクに向かうと
聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「お久しぶりです❗」

「坂下部長…!」
数人のスタッフが駆け寄る。

えっ?
そこには、にこやかに挨拶をかわす
隆太の姿がありました。

余裕の笑みを浮かべて、近づく。

「早枝子…」

「あ…お帰りなさい…?」

ブハッと周りが吹き出して笑う。
頭がついていかなくて固まっている私に
手を差し出して

「ちょっと、借ります。」
そう言いながら席を立たせる。

「ちょっ…待って…」
抵抗する間もなくぐんぐん手を引かれていく。
ついていくのに必死だ。

つきあたりまで進むと
非常階段のドアを開けて私を引きずり出した。

「ひやっ…!」

「早枝子…会いたかった!」

ドアに私を押し付けて唇を押し付ける。

「んんっ…!」

「もう、我慢出来ない!
早枝子っ…!」

同じテーマの記事

関連するブログ記事

  1. ようやく仕事にも慣れ始めた頃、『今日もなんとか終わりそう...

  2. ………5ガラガラガラ!突然教室の扉が開き、担任ら...

  1. 「あっモリヤ来た…?」「えっ…?」「えーっ!」「マジ...

  2. 「少し時間を下さい・・・」やっと離れた山岡に言った山岡...

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

4/25 編集部Pick up!!

  1. 外出先で3歳娘の発言にヒヤヒヤ
  2. SNS更新が頻繁な友人がしんどい
  3. 公園で遊んでいたら写真撮られた

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3