浅き夢見し

好きだと言ってくれた人。まるで夢のようだった日々。今はもう…。

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2016/08/23 13:30:58

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隆太が転勤してからしばらくは
休みの度にどちらかが
どちらかのいる街へ通う日々。

季節が移ろい、隆太は隆太の
私は私の仕事が忙しくなり
次第に会う機会が減っていった。

会わずともお互いに電話やメールで
状況を確認しあっていたため
特別、寂しいとかいう感覚はなかった。

ある日の事。
「早枝子先輩。お疲れ様です❗
今日、少しだけ時間があったら
付き合ってもらいたいんですけど…。」

「中田くんにしては、珍しく控えめだね(笑)
夕方打ち合わせが入ってるから…
早く終わったらね。」

「やった❗じゃ、いつもの店にいますんで
終わったら連絡して下さい。
俺、結構、気は長い方なんで待てますから(笑)」

「アハハ!何か、変なの。笑っちゃう」

中田くんは「何が?」と不思議そうな顔をして
席に戻って行った。

ふぅ…とため息をついてデスクに向かうと
聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「お久しぶりです❗」

「坂下部長…!」
数人のスタッフが駆け寄る。

えっ?
そこには、にこやかに挨拶をかわす
隆太の姿がありました。

余裕の笑みを浮かべて、近づく。

「早枝子…」

「あ…お帰りなさい…?」

ブハッと周りが吹き出して笑う。
頭がついていかなくて固まっている私に
手を差し出して

「ちょっと、借ります。」
そう言いながら席を立たせる。

「ちょっ…待って…」
抵抗する間もなくぐんぐん手を引かれていく。
ついていくのに必死だ。

つきあたりまで進むと
非常階段のドアを開けて私を引きずり出した。

「ひやっ…!」

「早枝子…会いたかった!」

ドアに私を押し付けて唇を押し付ける。

「んんっ…!」

「もう、我慢出来ない!
早枝子っ…!」

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