運命の人。

20年の時を経て動き出す。

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2016/08/17 23:16:28

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ほどなくして目的の場所に着いた。
20年以上ぶりに足を踏み入れたホテル街。
こんなに明るかったっけ。。。と思うほど眩しい場所だ。


潔い「彼」はさっさと建物の中へ。
まだまだ頭の中がぐるぐるしていた私はついていくしかなかった。


「シャワー浴びてくるよ」
ホントに遊んでなかったの?と思うほどあっという間にバスルームへ消えた「彼」。
一人残されてようやく事態を飲み込めるかも、という心境にまで到達。


とりあえず超久しぶりの状況にちょっとテンション上がった。
音楽好きな私はBGMを確認したりして時間をやり過ごした。


「ふえぇ。。。さっぱりした!」
タオル1枚で出てきて炭酸を一口飲んで「うまーーー!」
・・・変わらんなぁ・・・


「じゃ私も浴びてくるよ」


立ち上がった瞬間!
手を引っ張られた。


「いいよ、行かなくて」
「やだよ、汗臭いよ」
「いいから」


さっぱりして裸の彼と全く洋服を脱いでない私。
思いっきり後ろから抱きしめられた。


「だめだよ」
「いいの!よいしょっと!」

体格のよくなった「彼」にすっぽり包まれてしまった。
しかも力入れてるから苦しいし。。。

「苦しいよ、逃げないから」
「だめ、どぉ?久々の感覚は」
「あったかいね」
「やっぱりアオイはやわらかいな」
「そぉ?」
「うん、変わらないよ」

においも力の強さも何も変わらなかった。
初めて感じた男の人の匂い。
昔の記憶が蘇りかけたその時・・・

「アオイ?」

と呼ばれ振り返ると唇が重なっていた。
更に腕に力を込められ全く動けない、キスの力に体の力を吸い取られそうになった。

怖くなってキスを止めた。

「ダメだよ。。。」
「逃げないで、覚悟できなかったらそこで止めるから」


思わず笑ってしまった。


「???」
「・・・前も言ってくれたよね」
「そうだね(笑)」
「もう30年近くも経ってるのにね」
「まぁ、俺も初めてだったから緊張してたけどね」
「知ってる(爆笑)」
「アオイには本当に感謝してるんだよ」
「え?」
「後にも先にもアオイだけだから、バージンもらったの」
「私だって童貞卒業に付き合ったのは後にも先にも・・・」
「付き合ったってなんだよ!」
「あはは」
「だから、セカンドももらう、俺もある意味セカンドだしな」
「どういう星回りなんだろうね」
「ん?」
「言い方悪いけど、ある意味お互い諦めてなかった?」
「確かにな、誰かとエッチするなんてもう考えてなかった、アオイとつながるまでは」
「それって、都合の良い女扱いってこと?」
「それはないから、そんなこと思って連絡しないよ」
「普通そう思うよ」
「この年になって誰の前でも裸になれるような俺じゃないよ、アオイならわかってくれるって思った」
「それって自己中すぎない?」
「アオイの前なら自己中になれる」
「???」
「だから逃げないでアオイも自己中になってよ」
「自己中・・・!じゃ帰る!」
「だめ!」

今度は正面から抱きしめられた。
力が抜けていく感覚を思い出した。
気が付いたら「彼」の顔が目の前にあった。

「お願い、逃げないで」

そういってキスをしてきた。
腕の力はますます強くなり委ねるしかなかった。
委ねたら体の芯が熱くなるのを感じた。


忘れていた感覚だった。
体の力が抜けるのと同時にあちこちジンジンしてきた。


「アオイ、覚悟して」


キスしたままゆっくり押し倒された。

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