春を愛する人

【2016.7.11完結】自称ひとりぼっちが、ふたりぼっちになるまでの記録。

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21.初回1000円-7

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2016/06/06 20:01:14

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結局彩乃ちゃんは、散々慎吾と歌い倒していた。

時間が来ても、当たり前の様に延長。

いつの間にかお客さんも、結構増えて来ていた。


この店はカラオケの勢いで盛り上がるのが主体なのか、他のお客さんも歌いまくっている。

我先にとみんながカラオケを入れるから、酔っ払いの素人歌が、店内に延々と流れていた。

合間に一気コールも入るし、お陰でロクに話も出来ない。

私と翔太は仕方なく、ひたすらカラオケに手拍子。

合間や静かな曲の時に、たわいない話をする程度だった。

でも今思えばこの少しの間に、ザックリとではあるけどお互いのことが分かったかもしれない。


「そろそろ帰る~」


彩乃ちゃんが、突然言った。

そろそろも何も、もう4時間は店にいる。

最初は楽しそうだったけど、慎吾が自分の席から離れて戻って来なくなったのが、気に入らないんだろう…

時間が遅くなればなるほど、彼は忙しそうだった。

彩乃ちゃんは、やや不機嫌そう。


「精算してもらっていい?」


私は翔太にそう言った。

会計を待っている間に、慎吾が戻って来た。


「2人共、明日は仕事?」

「仕事~!!」

「何の仕事しとると?」


正直、あまり聞かれたくなかった。

だけど彩乃ちゃんが、大声で答えた。


「セクキャバ!!笑」

「そうなん!2人とも同じ店?」

「同じ店!!毎晩おっぱいイジられてお金もらってま〜す!!!笑」


酔っ払い彩乃ちゃんは、ゲラゲラ笑いながら大声で言った。

私は、精算中の翔太をチラリと見た。

こっちを見てはいない。

でも、絶対聞こえてたと思う。


仕事内容自体もそうだけど、それなりに稼ぐ仕事だと知られるのも嫌だった。

カモれると思われて、ガツガツ営業されたら面倒くさいんだもん…


私自身も、酔ったら多少気は大きくなる。

だから仕方ないんだけど…

溜息が出た。

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