春を愛する人

【2016.7.11完結】自称ひとりぼっちが、ふたりぼっちになるまでの記録。

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2016/05/25 22:45:02

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そして夏。

3ヶ月が経ち、仕事にも慣れた。

入店祝い金の条件も、無事クリアした。

指名客は今のところ2人だけ…いいのか悪いのか、よく分からなかった。


この頃この界隈は取り締まりが厳しく、摘発されたり指導を受けたりする店が相次いだ。

長年営業してきた店が、閉店したりもあった様だ。

とはいえ、ずっと店の中にいる私たちには、あまりそんな実感がなかった。

それくらい、自分が働くお店に関してはこれまで通り。

他店がどうこうというのは、全てお客様から聞いた話だった。


この頃には、借金の額がすでに半分近くには減っていたと思う。

慎ましやかな生活と、週5出勤のおかげだった。

このまま出来る限り返済に回せば、もっと早く借金は完済出来たはず。


だけど額が減るにつれて、返済日さえ乗り切れたらいいやと思う様になった。

その分のお金を、自分のために使った。


最初は安い雑貨屋で揃えたポーチやサンダルも、もっといい物を買う。

ポーチの中に裸のまま突っ込んでた名刺も、自分の名刺が出来たら、名刺ケースを新しく買う。

下着も、仕事用に可愛い物や派手な物を何枚も何枚も揃えた。

髪を明るくし、薄暗い店内でも映える様なメイクにし、ネイルサロンに行く。


全ては仕事のため。

そう自分に言い訳して、自分の見てくれを飾るために投資する様になる。

そして、私はどんどん派手になっていった。


仕事は相変わらず楽しくはないしイヤイヤだったけど、好きな物が買える様になると、これも悪くないと思う様になった。

夜の仕事、向いていたのかもしれないな。


紗弥加ではなく私に、やたらと店を手伝わせたがった叔母。

叔母はきっと見抜いていたのだ。

私が夜の世界にハマっていく様な女だって…

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