春を愛する人

【2016.7.11完結】自称ひとりぼっちが、ふたりぼっちになるまでの記録。

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17.体入-2

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2016/05/21 23:28:20

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講習という名目でお口で奉仕し、ランパブとセクキャバの違いの説明を受けたその後。

私は両者から、自分が働く店をその場で選んだ。

そして、これから働くことを前提で、そのまま体験入店という流れになった。


スカウトの男から、店のマネージャーらしき男に引き渡された私。

給料の説明と、サービスの簡単な流れを聞いた後。

斎藤工を青白くした様な風貌のそのマネージャーが、私に言った。


「じゃあ、源氏名何にしよっか…ユリとかは?」


あんたが決めるんかい。

そう思ったけど「それでいいです」と答えた。

ニセモノの名前なんて、別に何でもいい。


「これに、そうやなぁ…5~6枚くらい名前書いとって。ちゃんとしたやつ出来るまでは、それで」


さっき見かけたのと同じ、空の名刺。

店名と住所などが印字されていて、真ん中あたりは空欄になっている。

言われた通り、空欄にペンで名前を書いた。

ユリ、か…


「何か小さめのポーチかバッグかなんか持っとる?」

「メイクポーチの中身出せば、何とか…」

「じゃあそれに名刺とあと簡単な化粧道具とか入れて、席つく時はそれ持って移動して。あとお客さんの前でタバコは吸えんけん」


私はタバコは吸わないから、問題ない。


「はい…」

「あとは靴やね。さすがにそれじゃダメやけん…」


マネージャーの視線の先には、スニーカーを履いた私の足。


「とりあえず今日はこれ履いて。気になるなら、そこにウエットティッシュあるけん」

「はい…」

「じゃあ着替えたら呼んで。これロッカーの鍵ね。貴重品は出来ればフロントに預けて」


そう言ってマネージャーは、更衣室を指差した。


「はい…」


バタン。

ドアの音が、妙に響いた。

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