元風俗嬢の体験ブログ

元風俗嬢の仕事・恋愛・事件・病気…etc

  • 記事数 112
  • 読者 175
  • 昨日のアクセス数 32

風俗を辞めて。その4約束

しおりをはさむ

2016/05/20 11:43:46

  • 41
  • 8

実家に戻った翌日。
妹にレンタカーを借りてもらって、
私は猫さん達を迎えに、リンさんの
家に向かった。
私は、まだ運転を禁じられているので、
妹と愛理も一緒だ。

リンさんは私を見ると、泣きながら
抱き締めた。

『美羽ちゃん、良かった……本当に
良かった……』

猫が大好きな愛理は、猫さん達に夢中だ。
逃げる猫さん達を、追いかけ回す。
そんな愛理を止めようと、妹が愛理を
追いかけ回した。

『リンさん、長いこと猫さん達を
預かってもらって、ありがとう
ございました』
改めて、リンさんにお礼を言う。

『ううん。猫さん達、とっても
いい子にしてたよ。情が移っちゃって
離れるのが寂しい〜』
リンさんが、涙目で言った。

私はリンさんに、どうしても
聞きたい事があった。でも、何だか
聞きにくくて、聞きかけては躊躇った。
そんな私の様子を察したのか、
リンさんの方から、口を開いてくれた。

『ユウキくんなら、今は元気にしてる。
一時は荒れて大変だったけど、
社長が何度も喝を入れてさ。
ホストも辞めて、今は小料理屋を
やってるよ。ご両親と和解して、
お豆腐を使った料理がメインのお店。
雑誌なんかにも取り上げられて、
繁盛してる。私も社長と1回行ったけど
料理メチャうま!』

リンさんの話を聞きながら、
私はボロボロ泣いた。
ユウキくん、元気にしてるんだ……

『ユウキくんさ……まだ、美羽ちゃんの
マンションに住んでるんだよ。
まだ、美羽ちゃんのこと待ってる』

リンさんの言葉に、私は驚愕した。
まだ、私を待ってる……?

『リンさん。ユウキくん、私のこと
どこまで知ってるんですか?』

『うーん、社長が全部、報告した。
ユウキくんが、勢い込んで実家に
行こうとしたのを、社長が止めて、
美羽ちゃんの気持ちを考えろって。
それで一応、ユウキくんも
思いとどまったんだけど……
ねぇ、美羽ちゃん。メールでいいから
ユウキくんに1本連絡入れて
あげたら?』

リンさんの言葉に、私は戸惑った。
私だって、出来ることならユウキくんに
会いたい。でも、今は………

『分かりました。ユウキくんに
メールします。でも、今すぐには
会えません』

『そっか……美羽ちゃんは、もう
ユウキくんとやり直すつもりないの?』

『分かりません。ユウキくんの事は
まだ好きですけど………』
そこに、愛理が飛び込んできた。

『おねえちゃん!ネコちゃんの名前、
なんだっけ?』

『茶色いのがユズ。黒いのがクルミ』

『そっか!あーちゃん、クルミさわった!』
愛理は大興奮だ。

『良かったね。ユズは?』

『ベットの下で、シャーっていってる』

『あんまり驚かしちゃ駄目。静かにね』

『わかった!』
言ったそばから、愛理はドタドタ走った。

『すいません、騒がしくて……』
リンさんに謝ると、リンさんは笑って

『ぜーんぜん。子供大好きだから、
へっちゃらだよー』
と、言ってくれた。でも、あんまり長居
するのも迷惑なので、そろそろ失礼
しようと、妹に声をかけた。

『美央!そろそろ猫さん達キャリーに
入れるから、あーちゃん抑えて〜』

『了解!』

美央が、愛理を抑えている間に
リンさんと協力して、猫さん達を
キャリーに入れた。
猫さん達は、ギャーギャー鳴いた。

『じゃ、リンさん。本当にありがとう
ございました!また連絡します。
社長にも、宜しくです!』
リンさんは涙目で、

『うん!美羽ちゃんメール忘れないで』
と、言った。
私は頷いて、リンさんの家を後にした。

家に着くと、猫さん達は怯えて、
すぐに押入れに隠れた。
愛理が、押入れに張り付いて
『ユズ〜、クルミ〜出ておいで〜』
と、更に猫さん達を怯えさせていた(笑)。

そんな愛理を見ていると、
妹が深刻な顔で近づいてきた。

『お姉ちゃん…さっき、リンさんの家で
リンさんとお姉ちゃんが話してるの
聞こえちゃったんだけど……
ユウキくんって、小原さんのこと
だよね?小原さんと別れたことは
村田さんから聞いた。でも何で?何で、
あんないい人と別れちゃったの?』

『話すと長くなるよ』
そう前置きして、私はユウキくんと
別れに至るまでを、妹に打ち明けた。
妹はボロボロ泣いた。

『お姉ちゃん…小原さんと、
やり直しなよ。私が言えた義理じゃ
ないけど、このままじゃ、お姉ちゃんも
小原さんも辛すぎるよ……』

『うん、分かってる。でも、今すぐは
無理。私は、まだ自分を信用してない。
いつ、病気が再発するか分からない
状態で、あの人のところには
戻れない。だからね、あと1年。
あと1年経っても、あの人の気持ちが
変わらなくて、私の病気が落ち着いた
ままだったら、その時は……』

私の言葉に、妹は泣きながら頷いた。
そして、

『お姉ちゃん!その気持ち、小原さんに
伝えないと!メール、メール!』
と、私を急かした。
私は妹に背中を押され、ユウキくんに
メールを送った。


「ユウキくん、お久しぶりです。
リンさんから、ユウキくんが
ホストを辞めて、お店をやってるって
聞きました。
ユウキくんが元気で頑張ってくれていて、
とても嬉しいです。
私は、ようやく病気も落ち着いてきて、
今は、妹と姪っ子と暮らしてます。

ユウキくん。私は、ユウキくんに
心から会いたい。
でも今は、まだ無理です。
私の病気が完全に落ち着くまで、
ユウキくんには会えません。
だから、あと1年。あと1年経っても
ユウキくんの気持ちが
変わらなかったら。1年後の今日、
迎えに来て下さい。
ワガママ言って、ごめんなさい。

美羽」

送信を押す指が震えた。
何度も躊躇い、悩んで、ようやく
メールを送信した。

返信は、思いのほか、すぐに来た。

「必ず迎えに行く。
ユウキこと俊介」

短い返信。
でも、ユウキくんの思いが、いっぱい
伝わってきた。
私は、携帯を抱き締めて泣いた。
ワンワン泣いた。

こうして、私とユウキくんは、
短いようで長い、長いようで短い、
1年後の再会を約束した。



ようやく、ここまで来ましたぁ✧(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑✧
次回、再会編スタートです♪

byナギサ

同じテーマの記事

コメント8

しおりをはさむ

  1. 美羽さん(88歳)ID:3999567・05/20

    みうさん♡♡
    コメントありがとうございます💕
    ご心配をおかけしました🙇
    ようやくhappyモードです♪

  2. みうさん(99歳)ID:3999486・05/20

    はあああああああ〜!
    良かったー( ˃ ⌑ ˂ഃ )

  3. 美羽さん(88歳)ID:3999445・05/20

    リュリュさん😊💕
    鳥肌ですか。笑
    もう、これからは、happy一直線
    なので、どんどん妄想しちゃって
    下さいませっ*˙︶˙*)ノ"♡

もっと見る

関連するブログ記事

  1. 病名を告げた先生が、病気の説明をしてくれた。『単極性鬱病...

  2. 男が死んだ事は、妹から聞かされた。死因は、脳梗塞らしい。...

  1. 先ほどサロンを出てきました。今日も長い時間お邪魔してい...

  2. 姑に一喝された妹は、テーブルに突っ伏して泣き出した。そん...

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

12/8 編集部Pick up!!

  1. 夫が「そのまま孤独死すれば」
  2. 義両親を「早く死んで」と思う嫁
  3. 結婚記念日直前に夫の浮気が発覚

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3