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風俗を辞めて。その3別離編2

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2016/05/17 10:18:40

  • 30
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社長が迎えに来てくれて、
とりあえず社長の家に行く事になった。
その車中、私は泣きっぱなしだった。
社長は何も聞かず、
黙って私を泣かせてくれた。

途中、社長の携帯が鳴った。
『……ユウキくんだ』
社長の呟きに、私は動揺した。
『後でかけ直すよ。運転中だし』
そう言って、社長は着信を無視した。
ユウキくんには申し訳ないが、
ホッとした。

それから10分ほどで、社長の自宅に
到着した。
社長の家に来たのは、初めてだった。
とても瀟洒で立派なマンションだ。
室内も、男の一人暮らしとは思えない程、
綺麗に整頓されていた。

社長は私を座らせると、携帯を取り出して
ユウキくんに連絡してみる、と言った。
オロオロする私に、
『大丈夫。美羽ちゃんの事は言わないよ』
そう言って、頭をポンポンってした。

『もしもし?あぁ、ごめん打ち合わせ
してた。美羽ちゃん?いや、何も
連絡ないけど。美羽ちゃんに
何かあった?……いなくなった!?
なんで……分かった。こっちに連絡
あったら、知らせる』
私の方をチラチラ見ながら話す社長は、
かなりの演技力だ。

通話を終えた社長が、
『死にものぐるいで、美羽ちゃんを
探してるみたいだ。何があったのか
話してくれる?』
と、言った。
私は、ポツリポツリと話し出した。

『ユウキくんの腕を切りつける前……
私、ユウキくんの首を絞めて……
自分自身が怖くなっちゃって……
もう、ユウキくんの傍にはいられない
って思ったんです。
それで、ユウキくんに別れを
切り出したんですけど、ユウキくん、
全く納得してくれなくて……
私、ユウキくんに手紙を書いて、
ユウキくんが病院に行った隙に
手紙を置いて、家を出ました………』
話しながら、涙が溢れて止まらなかった。
私の話を聞き終えた社長は、

『それで、美羽ちゃんは、これから
どうするつもりなの?』
と、優しく聞いた。

『専門の施設に入れれば、と思ってます』
私の返事を聞いた社長は、難しい顔をした。

『施設か……美羽ちゃん、当てはあるの?』

『ありません……社長は、お心当たり
ないですか?』

『うーん、施設に入ること自体、俺は
賛成出来ないな』

『えっ?どうしてですか?』

『施設に入っても、美羽ちゃんの病気が
改善されるとは思えないんだ。
それより、もっと良い病院を探して
治療する方が、効果的じゃないかな』

社長の言葉に、私は戸惑った。

『他の病院っていっても、やっぱり
当てはありませんし……一人暮らしは
まだ自信が無いです……』

『病院は、俺が探すよ。美羽ちゃんは
ここに住めばいい』

『えぇっ!?ここにですか!?』
驚いて、思わず大声が出た。
困惑する私に、社長はサラリと言った。

『うん。変な下心は無いから安心して。
あくまでも、治療の為の同居だよ。
俺は認知症だった爺様の介護経験も
あるし、武道の心得もある。
ユウキくんより、上手く対処出来ると
思うんだ』
社長の言葉は、何だかユウキくんを
侮辱しているような気がして、
私はムッとした。

『ユウキくんだって、精一杯、
私の世話をしてくれましたっ!!
それを否定する権利なんて、
社長にはありませんっ!!
社長なんて、何にも分かってないっ!!』
私は泣きながら、そこら中にあるものを
社長に投げつけた。

『ごめん!美羽ちゃん、俺の言い方が
悪かった!ユウキくんが頑張ってたのは
分かってるよ!』
社長は、次々に飛んでくる物を
避けながら、叫んだ。
そして、私の手がテーブルに置かれた
ガラスの大きな灰皿を掴んだ時。
いつの間にか私の後ろに回り込んだ
社長が、私をガッチリ抑え込んだ。

『離せっ!!こんなとこ、もう出てく!
リンさんとこに行くっ!!』
私は喚き、暴れたが、ガッチリ拘束された
体は、ちっとも動かない。

『リンちゃんに、美羽ちゃんの世話は
無理だよ。こうやって暴れる
美羽ちゃんを、リンちゃんが
どうやって抑えるの?』
社長の言う事は、最もだったが、
私は尚も暴れた。

『うるさいっ!!離せっ!!』
それでも、社長は離してくれなかった。
やがて、暴れ疲れた私が大人しくなると、
ようやく解放された。

解放された体のアチコチが、
ギシギシ痛む。
私は、もう暴れる気力がなかった。

『分かった?こういう事だよ、
美羽ちゃん。俺は、美羽ちゃんに
傷つけられたりしない』
確かに、こういう場面で、ユウキくんと
私は格闘になる事が多かった。
こんなに完璧に抑え込まれた事はない。

『でも、社長がいない時は?
ユウキくんは私の為に仕事を長期間
休んでくれたけど………』

『あ、それは大丈夫。美羽ちゃんには
話してなかったけど、俺、風俗の店は
閉店したんだ。今は、人を雇って
バーを経営してる。リンちゃんも
そこで働いてるよ。親から譲り受けた
マンション経営もしてるし、
今、俺は時間が有り余ってるんだ』

私は、ポカンとした。
風俗の店、なくなったんだ……
それにしても、社長って金持ち………

『だから、美羽ちゃんは何の心配も
しなくていいよ。病気を治す事だけ
考えればいい』
社長の言葉は、とてもありがたかった。
でも、社長と一緒に住むのは、
何だかユウキくんを裏切る気がして、
私は躊躇った。
そんな私の心を見透かしたように
社長が言った。

『美羽ちゃんは、病気を治す為に
ユウキくんと別れたんだろう?
なら、躊躇う必要ある?寝室は
勿論、別々。美羽ちゃんは、客室を
使えばいい』
社長の言葉は、私の背中を押した。

『分かりました…お世話になります』
私は頭を下げて、社長の申し出を
受ける事にした。

『うん。じゃ早速、病院を探そう。
美羽ちゃんは、少し眠って』
本当に心身ともに疲れ切っていた私は、
遠慮なく、眠らせてもらうことにした。

客室に案内され、ベットに横になる。
思うのは、ユウキくんの事ばかり。
私は、泣きながら眠った。

翌日から、鬱状態に陥った。
鬱状態は、2ヶ月近く続いた。



今回は、ここまでです♪

byナギサ

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コメント2

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  1. 美羽さん(88歳)ID:3972680・05/17

    スージーさん
    こんばんは(*´▽`)ノノ
    はじめまして😆✨💕
    コメント、ありがとうございますっ
    ❀(*´v`*)❀

    色々ありましたが、今は幸せに
    暮らしてますよ(*˘︶˘*).。.:*♡ 

    近々、happyな記事も書きますので
    楽しみにしていて下さい*˙︶˙*)ノ"♡

  2. ユメさん(99歳)ID:3972064・05/17

    はじめまして♪
    毎日楽しみとかじゃなく、これ以上酷くなりませんようにと言う思いで読ませてもらってます
    すごく辛かったですね(泣)
    今落ち着いてるのかが、気になったりします
    悲しく、辛い人生がすごく伝わってきます
    辛い時期を乗り越えたあと、ハッピーな記事が読めますように

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