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風俗を辞めて。その2闘病編3完結

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2016/05/15 09:19:06

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  • 2

退院して、2週間程は平穏な日々だった。
1ヶ月の入院は、無駄ではなかったと、
私は勿論、ユウキくんも喜んだ。

しかし、安心したのも束の間、
また病気の症状が出始めた。
イライラをコントロール出来ず、
ユウキくんに当たってしまう。
私のイライラの矛先は、ついに
猫さん達にも向けられ、猫さん達の
身を案じたユウキくんが、猫さん達を
リンさんに預けてしまった。

猫さん達を預けられた私は怒り狂い、
家の中をメチャクチャにした。
私の怒りは、なかなか治まらず、
『猫達を今すぐ連れてこないなら、
死んでやる!』
そう叫んで、ベランダから飛び降りようと
暴れた。ユウキくんと格闘になり、
ようやくユウキくんが、ベランダから
私を連れ戻した時には、2人とも
傷だらけだった。

ユウキくんが強引に、鎮静剤を飲ませ、
私は強制的に眠らされた。

目覚めると、横でユウキくんが
眠っていた。
ぼんやりと、ユウキくんの寝顔を
見詰める。ユウキくんの顔には
引っかき傷が幾つもあった。
全部、私が付けたものだ。
私は、罪悪感で苦しくなった。

このまま、この人を傷つけていいの?
もう、この人を解放してあげる
べきじゃないの?
このまま、この人を………
私の手が、無意識にユウキくんの首に
かかった。そして、力を込める。

ユウキくんが目を覚まし、私の手を
掻きむしった。
そこで、ハッと正気に戻る。
私は慌てて、ユウキくんの首から
手を離した。
ユウキくんが苦しそうに、ゴホゴホと
咳き込む。
私……今、ユウキくんを殺そうとした?
私は、自分が恐ろしくなった。

『ユウキくん、ごめん…ごめんなさい…』
ひたすら謝る私に、ユウキくんは
『美羽は悪くないよ。全部、病気の
せいなんだから』
そう言って、私を抱き締めた。
私は、ユウキくんにしがみついて、
嗚咽した。
『このままじゃ私、いつかユウキくんを
殺しちゃうよ……』
泣きながら言う私に、ユウキくんは
『美羽に殺されるほど、俺はヤワじゃ
ありません』
と、笑った。

ユウキくんの優しさが痛かった。
私は、このままユウキくんと一緒に
いていいの……?
私の病気は、いつ治るの?
本当は、ユウキくんを傷つけたくなんか
ないのに。
1番、傷つけたくない人なのに………

私はユウキくんに、しがみついたまま、
嗚咽し続けた。


翌日から私は鬱状態になり、
延々と寝込んだ。
でも、鬱状態の時は、攻撃的な状態の
時より、まだマシだった。
寝たきりだから、馬鹿なことを
しでかさなくて済む。
鬱状態は、約1ヶ月続いた。

鬱状態から抜けた私は、
また攻撃的行為を繰り返し、正気に戻ると
自分を責め、自傷行為に及んだ。
私は、ユウキくんの隠していたカッターを
見つけ、コッソリ隠し持っていた。

その日。
ユウキくんが買い物に出た隙を狙って、
私は、自傷行為に及んだ。
すると、買い物にでたはずの
ユウキくんが飛び出してきて、
カッターを取り上げようとした。
私は咄嗟に抵抗し、揉み合いになった。
揉み合っているうちに、私の掴んでいる
カッターが、ユウキくんの腕を
ザックリと切り裂いた。
血が吹き出し、みるみるうちに
辺り一面、血だらけになった。
私は呆然として、突っ立っていた。
ユウキくんは、自らタオルを持ってきて
腕をキツく縛ると、社長に連絡した。

『あ、ジジィ?今すぐ車出せる?
いや、美羽は無事。俺が、ミスって
腕を切っちゃってさ。
血が止まんねーの。救急車は呼べないし
悪いけど、病院まで付き合ってくれ』

私は、泣きながらユウキくんに聞いた。
『何で救急車、呼べないの?』

『色々、面倒だろ。美羽、傷だらけだし。
死ぬ程の怪我じゃないし、ジジィで
十分だよ』
私を安心させるように、ユウキくんは
笑った。

およそ20分程度で、社長が到着した。
『悪い!待たせた!』
そう言って飛び込んできた社長は、
血だらけのリビングとユウキくん、
傷だらけの私の姿に、呆然とした。

『……美羽ちゃんが、やったのか?』
絞り出すような声で、社長が聞く。

『その辺は察してくれよ。それより
早く病院。美羽も一緒に車乗せて、
リンちゃんとこに連れてって』
ユウキくんに言われ、社長は
『分かった』
一言だけ言って、ユウキくんに
肩を貸した。

ユウキくんを病院に送り届けた社長は、
リンさんに連絡を入れ、私をリンさんの
家まで連れて行ってくれた。
リンさんは何も聞かず、笑顔で私を
迎え入れた。
リンさんの家で、久々に猫さん達と
再開し、私は泣いた。
リンさんは、傷だらけの私の手当ても
してくれた。

しばらくすると、社長から連絡が入り、
ユウキくんの治療が終わったから、
これから迎えに来ると言う。
私は社長が来るまでの間、猫さん達と
戯れ、リンさんにくれぐれも宜しくと
お願いした。リンさんは笑って、
『大丈夫!精一杯、お世話するから!』
と、言ってくれた。


結局、ユウキくんは腕を7針縫った。
せめてもの救いは、左手だったこと。
しかし、腕に巻かれた白い包帯が
痛々しい。
私は泣いて、ユウキくんに詫びた。
ユウキくんは
『大したことないよ。それより、しばらく
家事がまともに出来ないから、ジジィと
リンちゃんに頼んだ。2人が交代で、
家にくるけど大丈夫だよな?』
と、私に聞いた。

『うん。私、何も出来なくてごめん……』
項垂れる私に、ユウキくんは

『気にするなって。美羽は悪くないよ』
そう、繰り返した。

それから、社長とリンさんが交代で
家に来るようになった。
私は、時に2人にイライラを
ぶつけたりしたが、
2人は、黙って受け止めてくれた。
ユウキくんも、私と2人きりの
緊迫した生活から少し解放され、
なんだか嬉しそうだった。


そんな生活の中。
私はユウキくんと一緒にいる事に、
限界を感じていた。
これ以上、ユウキくんを傷つける事は
耐えられない。
何より、私は自分自身が怖かった。
一緒にいたら、いつか私はユウキくんを
殺してしまうかもしれない。
私じゃ、ユウキくんを幸せに出来ない…

私は、血を吐くような思いで、
決断をした。




闘病編、完結です。
もっと長くなる予定でしたが、
書くのが余りに辛く、予定を繰り上げて
完結してしまいました🙇💦

次回から「別離編」になります。
誰と別れるのかは、もう皆さん
お分かりですよね?
これまた辛いお話ですが、
お付き合いして頂けたら幸いです♡

byナギサ

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コメント2

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  1. 美羽さん(88歳)ID:3945463・05/15

    リュリュさ~ん♡
    ご心配、ありがとうございます❤✨
    今は、体調は良好です✧(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑✧

    こちらこそ、いつも読んで頂いて
    ありがとうございます*˙︶˙*)ノ"♡

  2. リュリュさん(91歳)ID:3944664・05/15

    続きは読みたいけれど、
    お身体に障りのない様に
    体調と相談して更新してちょ(*^^*)
    いつも読ませて貰ってばかりで
    何のお返しもできないけれど
    いつもありがとう\(^o^)/

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