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風俗を辞めて。その2闘病編1

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2016/05/13 09:27:51

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家族から開放され、精神的に
安定した私は、体調も、すこぶる
良かった。
毎週だった通院も2週に1回になり、
病気は確実に良くなっているように
思われた。

そうなると、気になる事が出てきた。
薬の副作用による、体の浮腫だ。
まん丸になった自分の顔を鏡で見ては、
ため息が出る。
ユウキくんに
『私、太ったよね〜』
と、言っても
『美羽は今まで痩せすぎだったから、
丁度いいよ』
と、言われる。

薬の副作用だから、ダイエットしても
意味がない。
体の調子もいいし、私は薬を飲むのが
憂鬱になった。
そこで私は、ユウキくんに内緒で
薬を飲むのを止めてしまった。

薬を飲むのを止めて、1週間程は
体調の変化もなく、病気が治ったのでは
ないかと思うほどだった。

しかし、1週間が過ぎた頃から
次第に体が変調をきたし始めた。
まず、体全体が痺れ、痙攣が止まらない。
そして、体が軋むように痛み、
頻繁に吐くようになった。呼吸も浅い。
ついには全く動けなくなり、
寝たきりになってしまった。

その時の私は、それが精神薬を
飲まなくなったせいだとは思わず、
何か違う病気を患ってしまったのだと
思った。
私が薬を飲むのを止めた事を知らない
ユウキくんも、当然、同じように
違う病気の心配をした。

そして、体の痛みが限界に達し、
私はユウキくんの車で、近くの
総合病院へ駆け込むことになった。

診てくれたのは、内科の医者で、
まず、おくすり手帳の確認をされた。
それを見た医者が、首を捻った。
そして私に、
『記載されているお薬は、きちんと
服用されていますか?』
と、聞いた。ユウキくんの手前、
とても言いずらかったが、
正直に答えるしかない。
『1週間ほど飲んでいません……』
私の言葉に、ユウキくんが驚愕した。
『美羽、お前……!』

『まぁ、落ち着いて下さい』
医者がユウキくんを宥めた。
ユウキくんが一歩引いたところで、
医者が説明してくれた。

『今回は、精神薬を飲まなかった
ことによる、離脱症状だと思います。
離脱症状とは、急に薬が体から
抜ける事によって起こる副作用です。
特に精神薬は離脱症状が顕著なので、
医者の許可なく服用を中止するのは
絶対に止めて下さい。お薬の服用を
再開すれば、体調は2〜3日で
回復してくるはずです。念のため
今日は、痛み止めと吐き気止めの
点滴をしますので、後日、
かかりつけの病院で受診して下さい』

私は空いている病室に運ばれ、
そこで点滴をしてもらった。
看護師さんが姿を消した途端、

『美羽……この馬鹿!』
と、ユウキくんに怒られた。
私は返す言葉もなく、ただ、
『ごめんなさい……』
としか言えなかった。

『何で、勝手に薬を飲むの止めた訳?』
険しい顔のユウキくんに問い詰められる。

『浮腫が気になって……最近、調子も
良かったし………』
はぁ〜、と、ユウキくんが大きなため息。

『ほんっと、馬鹿だな美羽は。多少
浮腫んだくらいで……調子良かったのも
薬のおかげだろ?今回は、完全に
自業自得だな』

『はい………反省してます』
私は、シュンとして答えた。

『これからは、ちゃんと薬飲めよ?』

『はい……約束します』

ユウキくんに、みっちり説教されて、
点滴を終え、家に帰った。

家に帰ると、すぐに薬を飲んだ。
点滴のおかげだろう、体の痛みは
少し治まった。
ユウキくんは私を心配して、その日
仕事を休んでくれた。

それから2日、離脱症状に苦しめられ、
3日目に、ようやく起き上がれるように
なった。まだ体の痺れや痛みが完全に
なくなった訳ではないが、それでも
最悪の状態からは抜け出すことが出来た。

後日、心療内科の医者からも
散々怒られ、通院も毎週に
戻されてしまった。


一時的にでも薬を抜いた事で、
私の病状は悪化した。
鬱状態が1ヶ月以上も続き、
病院に行くのが精一杯。
猫さん達の世話も出来なくなった。
心配してくれる友達からの電話や
メールも全て無視して、
友達は段々と離れていった。

多少、鬱状態から抜けても気分は晴れず、
ユウキくんとの会話も減った。
それでも、ユウキくんは根気強く
私を支え、励まし続けてくれた。

そんな中、新たな症状が出始めた。
鬱状態から抜けると、妙にイライラして
物やユウキくんに当たってしまうのだ。
ちょっとしたことや、ユウキくんの
何でもない言葉に過剰反応し、
イライラをコントロール出来ない。
そして、そんな自分に落ち込み、
また鬱状態になってしまう。
そんな事の繰り返しだった。

医者からは、単極性鬱病が、双極性鬱病に
移行した可能性があると言われ、
薬を変えられた。
それでも症状は改善されず、かえって
酷くなったような気がした。


ある日。
私は、不注意からグラスを割った。
その時、なんとも言えない爽快な
気分になった。
私はキッチンに行って、グラスを
幾つか取り出すと、それを一つずつ
思いっきりシンクに叩きつけて割った。
ガシャンという、割れる音。
飛び散るガラス片。
それ等が、私をスッキリさせてくれる。
気付くと、私は10数個のグラスを
叩き割っていた。

シンクを埋め尽くす無数のガラス片。
片付けるのが億劫で、私は、そのまま
眠ってしまった。

朝方。
ユウキくんに揺り起こされた。

『美羽!キッチンの割れたガラス!
何があったんだ!?』
酷く慌てた様子のユウキくんに聞かれ、
ぼんやりした頭で考える。ガラス……?
あぁ、そっか。私が割っちゃったんだ。

『ごめん。私が割ったの。今から
片付けるよ』
起き上がろうとする私を、ユウキくんが
押し止めた。

『危ないから俺が片付ける。それより、
何でグラス割ったんだ?
また、イライラした?』

『ううん。ただ、グラス割ったら
凄くスッキリして…止まらなくなった』
私の答えに、ユウキくんは戸惑いの
表情を浮かべた。そして、
『なぁ、美羽。病院、変えてみようか?』
と言った。

『えっ?何で?』
今度は、私が戸惑った。

『薬を変えてから、美羽の状態が
酷くなった気がする。ひょっとして
誤診の可能性もあるんじゃないかな?』
ユウキくんに言われ、私は暫し考えた。
確かに、今の私って普通じゃないな……

『うん、分かった。ユウキくんの
言う通りにする』
ユウキくんが、ホッとしたように笑った。


辛い闘病生活の始まりです。

byナギサ

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