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風俗を辞めて。その1別れ編8

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2016/05/11 09:22:09

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それから、1ヶ月も経たないうちに、
母は帰らぬ人となった。
妹によると、母は最後、苦しむことなく
眠るように旅立ったらしい。
それだけでも、ホッとした。

妹は電話口で泣きながら、今度は
葬式代を出して欲しいと言ってきた。
予想はしていたが、またか…といった
気分だ。だが、仕方が無い。
私は、承諾した。私自身は葬儀に
参列出来ないし、喪主は妹になる。
葬式代は、最後の親孝行だと
思うことにした。

しかし、妹にはキッチリけじめをつけた。
『お母さんも亡くなったし、借金も
全部返した。これからは、お金の事で
援助はしないから。何かあっても
自分で対処して。もう、私を当てに
するのは止めてね』

私の言葉に、妹は憮然として答えた。
『私、今まで、お母さんの事以外で
お姉ちゃんを頼った事ある?
言われなくても、もう、お姉ちゃんを
頼ったりしないよ』

『そう。じゃあ、お母さんの葬儀、
お願いね。葬儀代は、すぐに
振り込むから』
素っ気なく言って、私は電話を切った。
結局、妹からは、お礼も謝罪も
言われなかった。言われたのは、
捨て台詞のような言葉だけ。
これで、私と妹の関係は、
断ち切れたように思えた。

母が死んでも、涙1つ零さない私は、
冷たい人間なのだろうか?
悲しいというより、開放されたという
気持ちの方が強い。

ユウキくんと社長は、泣かない私を
病気のせいだと思ったらしく、
とても心配してくれた。
でも、私が泣かないのは、病気とは
無関係だと思う。

私は母の為に、やれる事は全部やった。
だから、後悔はない。
借金も返した。抵当に入っていた実家も
取り戻した。生活費も援助した。
ホスピスに入るお金も出した。
入院費も結局、私のお金から出ていた。
葬式代も出した。

その代償として、私は真っ当な
社会人としての立場を失い、
順ちゃんも失って、どん底まで堕ちた。

傍から見れば、母も苦労したように
見えたかもしれない。
母の介護をしていた妹は、親孝行な娘に
見えただろう。
でも、根幹にある「お金」というものを
全部負担したのは、私だ。
私には母に対して、「やり切った」という
自負がある。だから、泣かない。

全く悲しくない訳ではないが、
喪失感等はない。
幼い頃の母との思い出を振り返り、
感傷的な気分になるだけだ。


そして、母の葬儀の日。
私はユウキくんと一緒にベランダに出て、
空に向かって、手を合わせた。

お母さん、バイバイ。
今、私は、それなりに幸せだよ。
だから心配しないで。
最後に会いに行けなくて、ごめんね。
色々あったけど、産んでくれて
ありがとう。

心の中で、母に別れを言った。
その時。涙がボロボロ流れてきた。
あれ?私、泣いてる?
ユウキくんが、そっと私を抱きしめた。
涙は、なかなか止まらなかった。


母が亡くなって、四十九日も過ぎた頃。
妹から連絡があった。
明日、姑と一緒に東京に行くので、
出来れば家に来たいと言う。
私は困惑した。
妹とは縁を切ったつもりだったし、
なぜ姑が一緒なのだろう?

具合が悪いから、ちょっと……
と、断ったが、すぐ帰るからと、
妹に押し切られた。
ユウキくんに、
『明日、妹が姑と一緒に家に
来るらしいんだけど、何かな?』
と、報告する。

『は?姑?美羽、会ったことある?』
ユウキくんも面食らったような
顔をしている。

『ううん。ない。私、妹の家族には
姪っ子しか会ったことないもん』
2人共、頭の中が???になった。


そして翌日。
14時頃、妹と姑がやって来た。
とても上品そうな姑だったが、
キツそうな顔をしていた。

『はじめまして、濱田です。
突然お邪魔して申し訳ありません』
頭を下げられ、私も慌てて自己紹介。

『はじめまして、美央の姉の美羽です。
どうぞ、上がって下さい』

2人をリビングに誘導する。
リビングには、ユウキくんが。
私は妹に同棲してる事を
話していなかったので、2人は
ユウキくんの存在に戸惑っていた。
すると、ユウキくんが自ら自己紹介した。

『はじめまして。美羽さんの婚約者の
小原俊介です。美羽さんとは、
一緒に暮らしています。
お邪魔でなければ、同席させて頂いて
宜しいですか?』
2人は戸惑いながらも、ユウキくんの
同席を了承した。

私が、お茶を入れようとすると、
ユウキくんが制して、私を座らせ、

『おふたりは、緑茶とコーヒー、
どちらがお好みですか?紅茶も
ありますが』
と、2人にお伺いをたてた。
2人は、コーヒーを希望した。

『お宅では、いつも男性がキッチンに
立たれるの?』
トゲのある声で、姑が聞いた。
すると、私が答える前にユウキくんが、
『いつもではないですよ。今、美羽は
具合が良くないので』
と、答えた。

『ああ、そうでしたわね。実の母親の
葬儀にも参列出来ない程ですものねぇ』
嫌味たっぷりに言われ、驚いた。

『あの、今日はどんなご用件で……』
遠慮がちに聞くと、姑は居住いを正し
『亡くなられたお母様の事で、美羽さんに
一言申し上げたくて参りました』
と、言った。

『母のこと、ですか?』

『そうです。美羽さん、あなた、
長女でしょう?しかも、独身。
なのに、実の母親の世話を、全て
嫁いだ妹に押し付けるというのは、
理不尽過ぎではないかしら?』
姑の言葉に、私は思わず妹を見た。
妹は気まずそうに俯いている。

『お母様の生活費やホスピス代も、
全て美央さんが独身時代に貯めた
お金から出したと聞いてます。
お葬儀代は、美羽さんが出された
そうですけど、当たり前ですよね。
それまで全部、美央さんに
押し付けていたんですもの』

私は唖然として、言葉も出なかった。
そこに、ユウキくんが割って入る。

『それは違いますよ、お義母さん。
美央さんから、どのような報告を
受けているのか分かりませんが、
亡くなられたお母さんの生活費を
出していたのも、ホスピス代を
出したのも、全て美羽です。
通帳、ご覧になりますか?』
ユウキくんが通帳を持ってきて、
姑の前に突き出した。
通帳を見た姑の顔が羞恥で赤くなり、
横で縮こまっている妹を、一喝した。
『どういう事なの、美央さん!!』


中途半端で、すいません💦

byナギサ

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コメント6

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  1. 美羽さん(88歳)ID:3895315・05/11

    サンドラさ~ん♡
    ほんと、ユウキくんがいてくれて
    良かったです!(^_^;)
    私だけだったら、どうなっていた
    ことか(((( °_° ))))

    サンドラさんも、お姑さんと同居
    ですか…病気に同居……。
    サンドラさんも、
    御苦労なさってるんですね(/_;)
    陰ながら、応援しています✧(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑✧
    ユウキくん苦手だったサンドラさんに、
    頼もしくて素敵☆と言ってもらえて
    嬉しいですっ\(*ˊᗜˋ*)/♡

    いつも、本当にありがとうございますっ
    (*˘︶˘*).。.:*♡ 

  2. 美羽さん(88歳)ID:3895296・05/11

    ジュリアンさ~ん
    私も姑が来たのは、さすがに
    ビックリでした(^_^;)

    葬式代だけ私が出したと言ったのも、
    未だに謎です。(¯―¯٥)

    妹は、いつも要領が良くて、私は
    貧乏くじ引かされる事が多かったの
    ですが
    さすがに借金問題は腹たちましたね〜
    (=_=)
    次回で、ジュリアンさんの
    イライラも、ちょっとは解消される
    かもしれません。
    お楽しみに(*´▽`)ノノ

  3. サンドラさん(32歳)ID:3894618・05/11

    姑と同居しているので、妹さんの気持ちが全くわからなくもないけど
    やっぱりナギサさんを知っている私は妹さんの態度は許せないです。
    せめてちゃんと最後まで隠し通して欲しかった。わざわざ来るなんてどういう神経してるんだろ?
    そんだけ姑がはばきかせてるんだろうけど、ありえません。
    いつまでナギサさんを苦しめたら気がすむんだろう。もう!
    ユウキくんがいてくれて良かったです。あまりのことすぎて、ナギサさんだけだったら傷つけられて終わってしまいそうですもん。
    最近のユウキくんは頼もしくて素敵ですね〜♡頼りになる男性がいるのは心強い!ガツンとお願いしますと思いながら続きを楽しみにしています。

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