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風俗を辞めて。その1別れ編4

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2016/05/07 09:49:16

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男が死んだ事は、妹から聞かされた。
死因は、脳梗塞らしい。
母の店は自転車操業状態で、それでも母は
かろうじて営業しているそうだ。

そして、妹からは妊娠と結婚の報告も
受けた。式や披露宴はしないらしいが、
結婚したら、旦那の都合で、
奈良に行くという。
驚いたが、新しい生命を授かったのは
とても素晴らしいことなので、
お祝いを言い、後に祝い金も贈った。

それから2年後。
母と、幼い娘を連れた妹が、
家にやって来た。物凄く嫌な予感がした。
だが、無碍に追い返す訳にもいかず、
部屋に通した。

母は、見る影もなく、やつれ果てていた。
対照的に妹は元気そうで、姪っ子は、
とても可愛かった。

『どうしたの、突然』
母と妹にはお茶を、姪っ子にはジュースを
出して、聞いた。
途端に、母が泣き崩れた。
泣き崩れて言葉にならない母に変わって、
妹が事情を話してくれた。

母の店が、ついに潰れ、数年前から
払えなくなった借金の利息が膨らみ、
相当な額になっている。
店も家も抵当に入れられ、母は今、
借家住まいをしている。
借金は、私が保証人になったものの他に、
かなり危ない筋からも借りたらしく、
こちらの利息も半端無い事になり、
取立ても来るらしい。そして、何故か
その借金の保証人も、私になっている。

聞いていて、頭がクラクラした。
母が自己破産すればいいのかも
しれないが、そうすると、全ての借金は
私に回ってくる……
母に巻き込まれ、いつの間にか私は、
八方塞がりの状態になっていた。

妹が話している間も、母は
泣きじゃくっている。
泣きたいのは、こっちの方だ。

『今、お母さんは何もしてないの?』
何とか冷静さを保ちながら聞いた。

『近所にある地方銀行の食堂で、
賄いの仕事してる。給料安いけどね』
また、妹が答えた。

『お姉ちゃん、ごめんねぇ』
母が泣きながら、すがり付いてきた。
『迷惑かけないって約束したのに、
こんな事になっちゃって……
でも、お母さん本当にお金ないの。
あの人の会社が倒産して、あの人が
死んじゃうなんて、想像もして
なかったから……何とかお店を
残したいって、そればっかりで。
お姉ちゃんの名義も勝手に借りて、
また借金作って……本当に、申し訳ないと
思ってる。でも、お姉ちゃんしか
頼れないの!お願い!助けて!』

母の懇願に、私は唖然とした。
『それ……私に借金払えってこと?』
思わず、妹の方を見る。
妹は、目をそらした。
『お姉ちゃんには悪いけど、私は嫁に
行った身だし、保証人にもなってない。
自由になるお金なんて無いし、
旦那にも話せない。私は協力出来ないよ。
ごめん』

妹の言葉に、私は一気に奈落の底へと
落とされた気分になった。

『それとね、お姉ちゃん』
まだ、あるのか……
『お母さんの家賃を含めた生活援助
なんだけど、私も、もうギリギリなの。
お姉ちゃん、お願い出来るかな?』
とどめを刺された。

確かに、今の会社は給料がいい。
ボーナスも、結構な額を貰える。
でも、母の借金は桁が違う。
その上、母の生活費まで出せというのか。

『借金の事は、何とか頑張ってみる。
だから、生活援助は………』
妹に言いかけた言葉を、母が遮った。

『お姉ちゃん。美央には無理させられない。
嫁いでるんだし。申し訳ないけど、
お姉ちゃんは稼いでるし、保証人に
なってくれてるんだから、
何とか頑張ってもらえない?』

母の言葉に、また唖然とした。
しかし、母に借金の返済能力がないのは
一目瞭然だ。生活費にしても、
妹が無理だというのなら、私が何とか
するしかない。
過去にどんな仕打ちを受けたとしても、
親は親だ。見捨てる程、冷酷な人間には
なれない。私は腹を括った。

『分かった。何とかする。まずは、
危なそうな所から借りた借金を
何とかしよう。お母さんの口座に
お金振り込むから、それで返済して。
領収書は、必ず貰ってね。出来れば
収入印紙貼ったヤツ。大口の借金は…
何とか考えてみる』

私が母に話をしている間、妹は
ぐずり始めた娘をあやしていた。
もう、完全に他人事だ。
内心ムカムカしたが、何とか堪えた。

母は泣きながら、何度も
『お姉ちゃん、ありがとう』
と、繰り返した。
妹は、
『全部お姉ちゃんに丸投げしちゃって
ごめんね』
と言いながらも、安堵の表情を
浮かべていた。イラッとしたが我慢する。

とりあえず、私が全て引き受ける形で
決着が着いたので、3人は帰った。

1人になった部屋で、ベットに
倒れ込む。隠れていた猫さん達が
モソモソと出てきた。
『ママは、どうすればいいと思う?』
思わず、猫さん達に話しかけた。
当然、返事が返って来る訳もなく。
私の頭は、迷宮に迷い込んだ。

翌日。
出勤前に、コツコツ貯めてきた
貯金の殆どを、母の口座に振り込んだ。
携帯から、母に連絡を入れる。
『お金、振り込んだから。なるべく早く
返済して、連絡ちょうだい』
電話口で母が啜り泣きながら、
『うんうん。ありがとうね』
と、言った。

その日は借金の事で頭がいっぱいで、
仕事にも身が入らなかった。
普段なら絶対にしないようなミスをして、
ますます気持ちは落ち込んだ。

そして帰り道。
何か稼げる仕事はないか求人誌を
見ようと、本屋に寄った。
そこで、「風俗専門求人誌」なるものを
発見した。パラパラ捲ると、
「OLさんのお給料が、僅か3日で
稼げます!」

「完全自由出勤!お好きな時に、
お好きなだけ稼いで下さい!」

「完全日払い制!初心者大歓迎!」

等の文字が目に飛び込んできた。
風俗なんて考えたこともなかったが、
どの店の求人広告も、今の私には
非常に魅力的に見えた。
自由出勤、日払い、初心者大歓迎………
私は風俗求人誌を掴むと、レジに向かった。

求人誌を何度も何度も見て、
風俗嬢の本音が分かるサイトをネットで
探し、気になる店のホームページを見て、
数日間、考え抜いた末に、私は何件かの
お店を絞り込んだ。
その絞り込んだ店の広告を、再び何度も
見返す。広告を見ているだけなのに、
心臓がバクバクした。
風俗……私なんかに、勤まるんだろうか?

その時、私は会社を辞めるつもりは
なかったので、土日祝日だけ、風俗で
働こうと思っていた。

まずは電話だ。
私は、震える手で携帯を掴んだ。


また文字数が💦

byナギサ

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