元風俗嬢の体験ブログ

元風俗嬢の仕事・恋愛・事件・病気…etc

  • 記事数 112
  • 読者 175
  • 昨日のアクセス数 47

風俗を辞めて。その1別れ編3

しおりをはさむ

2016/05/06 09:34:04

  • 20
  • 2

ある日。
些細な事が原因で、私は男と大喧嘩した。
その時、母が鬼のような形相で
私に言い放った。
『アンタみたいな疫病神、今すぐ家から
出ていって!顔も見たくない!』

つまり母は、娘より男を選んだのだ。
私は相当なショックを受けたが、
男や母に謝るなんて、真っ平御免だったし、
何より、男のいる生活が限界だった。
とりあえず財布だけ持って、着のみ着のまま
家を飛び出し、友人宅に転がり込んだ。

その後、友人に付き合ってもらって
不動産会社を巡り、物件を探した。
4日目で、なんとか都内にある
マンションを見つけ、契約した。
保証人は、親しくしている従兄弟に
事情を話して、引き受けてもらった。
従兄弟は、敷金と礼金も負担してくれた。
心から感謝した。

引越しは、友達に頼んだ。
母と男がいない夜を狙って、引越し決行。
妹が家にいたので、万が一に備えて
妹には、新居の住所と電話番号を教えた。

妹は、私と違って要領がいいので、
男とも、そこそこ上手くやっていて、
小遣いを貰ったりしていた。
私が荷造りをしていると、
『お姉ちゃんも馬鹿だね。あんな男、
適当にあしらっときゃいいのに』
と、言った。
『アンタには出来ても、私には無理』
そう答えて、私は荷造りに精を出した。
父が私に遺してくれた遺産が
入金されている通帳と印鑑も忘れずに
持ち出す。これは、私のお金だ。

1時間もかからずに荷造りは終わり、
私は長年暮らした実家を後にした。
未練はなかった。

当時、大学生だった私は、
父の遺産を切り崩して、必要最低限の
家電や家具、生活に必要なものを
買い揃え、アルバイトをして学費を払った。
父の残してくれた遺産が想像以上に
あったので、救われた。

そうして私は何とか無事に大学を卒業し、
希望していた会社への就職も決まった。

社会人としての生活は、
とても充実していて、楽しかった。
順ちゃんとの交際もスタートし、
私は幸せだった。

そんな中。
ある日突然、母と男が訪ねてきた。
インターフォン越しに追い返そうかと
思ったが、とても重要な話があると
言われ、渋々、家に上げた。

数年ぶりに会う母は、あまり変わって
いなかったが、男の方は若干、
老け込んで見えた。

私は、お茶も出さずにソファーに腰掛け、
『今更、何の用?』
と、つっけんどんに聞いた。
2人は勝手に私の前に座り、母が
『それがね、お姉ちゃん』
と、切り出した。
何でも、店舗を大きくして店を
リニューアルオープンしたいらしいのだが、
その資金を融資してもらうに当たって、
保証人が必要らしい。
男は立場上、保証人にはなれないし、
妹は、まだ学生なので、無理だという。
そこで、私に白羽の矢が立ったという訳だ。
男のポケットマネーで何とか出来ないのか
聞いてみたが、男の妻が共同経営者で、
大口の金は動かせないらしい。
『それなら、無理して店を大きくする
必要なんてないんじゃない?』
ぶっきらぼうな私の言葉に、男が
熱弁し始めた。
『いやいや、美羽ちゃん。今がチャンス
なんだよ。客も増えてるし、収益も
上がってる。リニューアルオープンしても
採算は十分取れる計算なんだ。
絶対に美羽ちゃんには迷惑かけないって
約束する。誓約書も用意してきた。
ここは親孝行だと思って、協力して
くれないかなぁ』
男の言葉は、少しも心に響かなかった。
2人は、私に謝罪すらしていない。

『2人とも、人に物頼むには順序ってのが
必要なんじゃない?アンタら、私に
何したか、忘れたの?』
私の言葉に、2人は顔を見合わせた。
そして、徐に椅子から立ち上がると、
2人揃って床に土下座した。
『お姉ちゃん、追い出したりして、
ごめんなさい!仕送りもせずに
ごめんなさい!』
まず、母が謝罪した。それに男が倣う。
『美羽ちゃん、あの時は本当に申し訳
なかった!どうか許して下さい!』

男の土下座する姿には、何の感慨も
抱かなかったが、母が土下座する姿は
さすがに胸に堪えた。

私は溜息を吐くと、2人に立つよう
促した。2人がノロノロと立ち上がる。

『分かった。保証人引き受けるよ。
でも絶対、私には迷惑かけないでよ。
何かあっても知らないからね』

2人の顔が、パッと輝く。
『ありがとう、お姉ちゃん!本当に
ありがとう!絶対に迷惑かけないから!』
母は泣きながら、私の手を握りしめた。

男は、イソイソとアタッシュケースから
手書きの誓約書を取り出した。
そこには、この先、なにか不都合が
あったとしても、それら全ての責任は
男が取ると言った文言と、実印が
押されていた。
私が、それを受け取ると、今度は
融資先に提出する、保証人の書類を
差し出された。
目を通すと、融資先は銀行ではなく、
大手都市銀系列の金融会社だった。
金利がやけに高い。不安が過ぎる。

『これ、銀行じゃないし、金利も随分
高くない?大丈夫なの?』
不信さを隠さずに尋ねると、男が
張り切って答えた。
『大丈夫だよ。金融会社っていっても
銀行系だし、金利も普通の金融会社より
安いんだ。採算は十分取れるはずだし、
数年で全額返済出来るから』

自信満々な態度が、逆に嫌な予感を抱かせ、
私は署名捺印を躊躇った。
すると母が、涙ながらに訴える。
『お願いよ、お姉ちゃん。頼れるのは
お姉ちゃんしかいないの』

私は暫し考え、結局、署名捺印をした。
2人は飛び上がらんばかりに喜び、
再び土下座をして、私に礼を言った。

『用件は、これで終わり?なら、サッサと
帰ってくれる?もう、家には2度と
来ないで』

私は冷たく言い放つと、2人を
追い返すように帰りを促した。
2人は慌てて、何度も礼を言いながら
帰っていった。

それから数年は、確かにお店は上手く
回っていたようだ。借金の返済も
着々と進んでいたらしい。

私は、母にも男にも会いたくなかったが、
順ちゃんが、どうしても1度、母に
挨拶したいと言うので、仕方なく
1度だけ順ちゃんと一緒に店に行った。

その後、母と男の運命は、急速に影を
落とす。まず、不況の煽りを受けて
男の会社が倒産した。男は、
店どころじゃない、億単位の負債を
抱えるハメになった。
店は店で、男の倒産が客の耳に入ったのか、
客足が急激に遠のいた。
店の女の子達も、次々と辞めていった。

そして、心労が祟ったのか、ついに
男が死んだ。母には経営破綻状態の店と
借金だけが残された。


も、文字数が〜💦

byナギサ

同じテーマの記事

コメント2

しおりをはさむ

  1. 美羽さん(88歳)ID:3835580・05/06

    リカさ〜ん♡♡
    私の為に怒ってくれて、嬉しいです
    💦🙏😭
    本当に最低な毒親でした😑😑😑

    あの当時、助けてくれた従兄弟が、
    東日本大震災で行方不明になった
    従兄弟です(;ω;)

    一人暮らししながら、大学を卒業
    出来たのは、父の残してくれた
    遺産があったからです。父に感謝✨

    この後、更に悲惨な事態になります
    (つд⊂)

  2. リカさん(35歳)ID:3835539・05/06

    ナギサさんの身内だけど、だけどゴメンナサイ!!
    めちゃくちゃ腹立ってしまいました~っ!

    でも、当時家を追い出されたナギサさんを住まわせてくれたお友達や あと、従兄弟さん。
    優しい人たちがいて良かった!

    そんな大変ななか、大学も卒業して…
    就職もして…
    すっごく凄く頑張ったんですね (。>_<。)

関連するブログ記事

  1. 男が死んだ事は、妹から聞かされた。死因は、脳梗塞らしい。...

  2. 心療内科に通い始めて、数週間が過ぎた。毎日飲む大量の薬には...

  1. そんな人の優しさを体験した辺りで、あたしは大学を無事卒業し...

  2. 私より男を選んだ母。私に借金を背負わせた母。私の人生を狂...

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

12/9 編集部Pick up!!

  1. スーパーで見かけて驚いた家族
  2. 流産後の義母の態度にショック
  3. お遊戯会の衣装に文句言うママ

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3