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風俗を辞めて。その1別れ編2

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2016/05/05 09:52:55

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心療内科に通い始めて、数週間が過ぎた。
毎日飲む大量の薬にはウンザリしたが、
寝込む回数は、多少、少なくなった。

医者曰く、私は頑張ることで、自分を
支えていた。それが借金返済だ。
その頑張る理由が無くなった事で、
心がぽっきり折れてしまった、と。
所謂、燃え尽き症候群みたいなものだ。

鬱病は、真面目な人や頑張りすぎる人が
罹りやすい病気だという。
私は、自分を真面目だとは思わないが、
何か目標があって、頑張れるタイプの
人間だとは思う。今までの私にとって、
それが借金返済であり、風俗だった。

あと、医者に指摘されたのが
順ちゃんへの罪悪感。
自分が怪我をした事で、彼の人生を
狂わせてしまった、との自責の念。
それらを消化しきれず、自分を
追い込んでしまったらしい。

それは、確かにある。順ちゃんの事は
私の中で、大きな凝りになってる。
これを消化するには、相当、時間が
かかりそうだ。

更に医者からは、頑張ろうとするのを
止めなさい、と言われた。
今は、働けない事に焦りを感じるかも
しれないが、焦る事も止めなさい、
起き上がれなければ、寝てればいい。
今は、人生の休息時間なのだと
思いなさい、とも。

頑張る事が当たり前だった、私の人生。
それを切り替えるのは難しいけど、
今は、時間に身を委ねるしかない。
足掻いても病気は治らないし。
ちょっと開き直った気持ちで、私は
病気と向き合う事にした。


ある日、意外な人物が連絡してきた。
妹だ。結婚して奈良に住む妹とは、
借金問題が原因で、長らく音信不通に
なっていた。怪我した事も知らせなかった。

『もしもし、お姉ちゃん?』
久しぶりに聞く妹の声は、変わってない。

『うん。どうしたの、突然』
妹に対して色々と思うところはあるが、
極めて普通に対応した。

『あの、大怪我したって聞いて……
もう大丈夫なの?』

『うん。もう退院した。誰から聞いたの?』
妹は、共通の友人の名前を言った。

『大丈夫なら良かった。借金も全額
返済してくれたんだね。ありがとう』

『いいよ、別に。それは、お母さんから
聞いたの?』

『ううん。お母さん、今、入院してて、
郵便物の整理しに実家に戻った時に、
私が借金完済の通知を見つけたの』

『そっか。用件って、それ?』

『あのね、お母さんが癌の末期で………
もう長くないの。それで、病院で
辛い治療を続けるより、ホスピスの
施設に入れてあげたいんだけど、
どう思う?』

母が末期癌………余命僅か………
私は少なからず、ショックを受けた。
平静を保とうとしたが、声が震える。

『もう、助からないの?』

『駄目だって。癌が脳に転移するのも
時間の問題だって言われてる。
抗がん剤治療で、かなり衰弱してね、
持って、あと3ヶ月だって』

あの母が、3ヶ月後には、この世から
いなくなる………
我が儘放題に生きて、私の人生を
振り回し続けた母が、死の床にいる………
何とも言えない複雑な感情が湧き出て、
私は言葉を失った。

『もしもし?お姉ちゃん、聞いてる?』

妹の呼びかけに、ハッと我に返る。

『うん、ごめん、聞いてる。
そんな状態なら、確かにホスピスが
いいかもね。美央に任せるよ』

『ありがとう。それでね…言いにくいけど、
ホスピスの施設に入れる、お金が
ないの。お姉ちゃん…助けてくれる?』

また、金か………最後の最期まで、私は
母と金のしがらみから、逃れられない
運命らしい。

『………いくら必要なの?』
妹の告げた金額は、確かに高額だったが、
私には借金返済の為に貯めていた金と、
順ちゃんからの慰謝料の残りがある。
決して払えない額じゃない。

『分かった。今週中には、美央の口座に
振り込むよ。口座番号教えて?』

『ありがとう、お姉ちゃん!いっつも
お金負担してもらって、ごめんね。
口座番号は……』

妹の口座番号をメモして、聞いた。

『ホスピスって、どこにあるの?』

『京都。奈良で探したんだけど、
見つからなくて。でも、京都なら
通えるから』

『そう。じゃあ悪いけど、お母さんの
世話、お願いね。お金は協力するけど、
お世話は出来ないから』

『分かってる。お金を出してくれるだけで
十分だよ。本当は、お母さん、
お姉ちゃんに会いたがってるけど………
無理だよね?』

妹の声には懇願の色が滲んでいたが、
敢えて気付かない振りをした。

『うん、ごめん。じゃ、お金は
振り込むから』
私は、逃げるように電話を切った。

いっつも、ごめん、か………
確かに妹は、母の借金問題が起こった時、
私に全て押し付けて、自分は逃げた。
『私は嫁に行った身だし、保証人にも
なってない。自由に使えるお金も
ないし、旦那にも言えない。悪いけど
協力出来ないから』
母の借金問題を母娘で話し合った時に、
妹が言い放った言葉。
多分、私は一生忘れないと思う。

母は、いつだって妹の味方だった。
あの時も、
『お姉ちゃん、美央に無理はさせられない。
申し訳ないんだけど、お姉ちゃんは
保証人だし、何とか頑張ってくれない?』
そう言われた。保証人といっても、
騙しうちで保証人にされたような
ものだったし、釈然としないものは
大いにあった。


そもそも、私と母との確執は、私が
20歳だった頃に遡る。
父は、私が18歳の時に他界し、
母は、父が残した遺産と保険料で
スナックを始めた。
女の子を1人雇っただけの小さな
スナックだったが、幸いにも
ご近所さんや、その知り合いの方々が
贔屓にしてくれて、まぁまぁ繁盛した。

店を始めて2年が過ぎた頃、母に
パトロンが出来た。私が20歳の時だった。
中規模の印刷会社を経営しているという
その男は50代半ばで、当然、妻子がいた。
一見、人の良さそうなオヤジだが、
私は最初から気に入らなかった。
妻子ある身のクセに、我が物顔で家に
出入りするのが、どうにも嫌だった。
男が来ると、途端に女丸出しになる
母を見るのも嫌だった。
元々母は、男に依存するタイプで、
父が存命中は、父にベッタリ依存していた。

店だけならまだしも、何故、家にまで
男を招き入れるのか。
その事で、母とはしょっちゅう
口論になった。
そして、母との確執が決定的になる
出来事が起こった。


文字数いっぱいです~💦

byナギサ

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コメント2

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  1. 美羽さん(88歳)ID:3823603・05/05

    ナンシーさ~ん❤✨
    おかえりコメント
    ありがとうございますっ\(*ˊᗜˋ*)/♡
    心配させちゃって、ごめんなさい
    。・゚・(>_<)・゚・。
    今は、とりあえず元気です!
    ✧(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑✧

    こちらこそ、読んで頂いて
    ありがとうございます(*˘︶˘*).。.:*♡ 

    更新は、マイペースに焦らず
    頑張りますので、これからも
    よろしくですっっ*˙︶˙*)ノ"♡

  2. ナンシーさん(37歳)ID:3823461・05/05

    なぎささ〜ん♡おかえり♡
    遅くなっちゃったけど、どうしても
    おかえりが伝えたくて(♡´ ˘ `♡)

    一気に読ませてもらっちゃった(´ ˘ `∗)

    更新ありがとう♡♡
    本当に、本当に無理だけはしないで
    ゆっくりのんびりだよ(*˘︶˘*)

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