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風俗を辞めて。その1別れ編1

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2016/05/04 10:21:14

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私は、順ちゃんからの慰謝料で
借金を全額返済する事が出来、
晴れて風俗から上がった。
最も、怪我の後遺症も残る中、
風俗を続けるのは、無理に等しかったが。

社長は私が辞める事を喜びながらも、
残念な思いも隠しきれていなかった。
『いや~、レナに続いてナギサちゃんも
引退かぁ。うちの店も潮時かな』
等と呟いて、ユウキくんに怒られてた。

まさか、こんなに早く風俗を上がる事に
なるとは思っていなかったので、
私自身、正直、実感が湧かない。
借金の返済を自力でしなかった、
というのも大きいかもしれない。

ユウキくんは、私が風俗を上がれて
非常に嬉しそうだ。
嬉しそう……というか、浮かれてる。

そんなユウキくんとは対照的に、
私の心は、暗く沈んだままだ。
気持ちの切り替えなんて、そうそう簡単に
出来るもんじゃない。

「風俗嬢ナギサ」でなくなった今、
何をしたら良いのか、私には
分からなくなっていた。
これまで、私は借金返済の為、
ガムシャラに頑張ってきた。
辛いことも沢山あったけど、
目標があるから頑張れた。
それが突然、「もう頑張らなくていいよ」
と言われて………
じゃあ、どうすればいいの?
と言った感じだ。

普通の仕事は、怪我の後遺症もあり、
まだまだ無理だと言われている。
実際、頭痛になったら動けないし、
眩暈やフラつきは日常茶飯事だ。
今の私に出来ることなんて、何も無い。
そう思うと、とてつもない虚無感に
襲われた。

退院後、私の何かが変わった。
気力、というものが欠落しちゃった
気がする。今まで大好きだった事にも
興味が無くなり、テレビですら
煩わしい。
唯一の救いは、猫さん達だ。
猫さん達への愛情は変わらない。
具合が悪くても、猫さん達の世話は
自発的にやった。

これも、後遺症の一種なのだろうか?
体がダルい。重い。思うように動かない。
呼吸をするのさえ、面倒くさい。
私は、寝込むことが多くなった。

ユウキくんに辛さを訴えても、
『後遺症、後遺症。そのうち良くなる。
美羽は今まで頑張りすぎたから、
その反動もあるかもね。何も心配
しなくていいから、ゆっくり休んで』
と、言われるばかり。

そう言われると、そんな気もするし、
なんだか違う気もする。
それすら、考えるのが面倒だった。


そして、定期検診日。
私は、現在の私の状況を先生に伝えた。
先生は難しい顔をして、
『うーん、中井さんは長期入院で、
事情も事情だったから、大きな
ストレスで、鬱病を発症した可能性が
あるね。その辺り、僕は専門外だから
心療内科の先生に紹介状書くよ。
1度受診してみて』

と、言った。
鬱病………?私が………?
予想だにしなかった先生の言葉に、
私は呆然とした。
言葉を発しない私に変わって、ユウキくんが
『分かりました。すぐに予約入れて
受診させます。ありがとうございました』
先生に挨拶してくれた。

帰りの車の中、ユウキくんは
『鬱病っていっても、程度があるし。
もし鬱病だったとしても、すぐ治るよ』
そう言って、しきりと慰めてくれた。

本当に、すぐ治るのかな?
怪我の後遺症に、鬱病………
私は、どうすれば良いのだろう?

『ユウキくん……こんな私で、ごめんね』
思わずユウキくんに謝った。

『馬鹿だな。美羽が悪い訳じゃないよ。
謝る必要なんて、どこにもない』

『ありがとう』
私の言葉に、ユウキくんが笑った。


心療内科を受診する日がやってきた。
その日も朝から怠くて、頭痛もしたが
気力を振り絞って支度した。
ふらつく体をユウキくんが支えてくれる。
そうして、何とか病院に辿りついた。

病院は、そこそこ混んでいたが、
予約を入れていたので、すぐに呼ばれる。
診察前に、筆記で簡単な心理テストの
ようなものをやらされた。
一旦、待合室に戻って、再び呼ばれるのを
待つ。程なく名前を呼ばれ、診察室へ。
ユウキくんには、そのまま待合室に
いてもらった。

診察室に入ると、デップり太った60位の
男の医者が、貫禄十分に座っていた。
椅子を勧められ、腰掛ける。

『えーと、中井美羽さんね。脳外科の
先生から、大体の事情は聞いてます。
でも、貴女に何があったのか、
ゆっくりでいいから話してくれる?
話したくない事は、省いていいから』

そう促され、私は、借金を背負って
風俗に足を踏み入れたこと、
順ちゃんのこと、ユウキくんのこと、
社長のこと、家族のこと、事件のこと、
今の自分のこと等を、ゆっくり喋った。
医者は私が喋っている間、黙って、
時折頷きながら聞いていた。
話しながら、私はいつしか泣いていた。

一通り話終えると、幾つか問診され、
『鬱ですね』
キッパリ言われた。
『お話を聞く限り、単極性鬱病だと
思われます。鬱は脳の病気なので、
薬で、ある程度はコントロール出来ます。
しばらく通院して様子を見ましょう。
お薬を処方したので、必ず服用
して下さい』

病室を後にする前に、私は医者に問うた。
『先生………私、治るんですか?』

医者は優しく微笑みながら言った。
『個人差はありますが、治りますよ。
中井さんの場合、けっこう重度だから
時間がかかるかもしれませんが』

けっこう重度………
衝撃によろめきながら、診察室を出た。
ユウキくんが、すぐに駆け寄ってくる。
ふらつく私を座らせると、
『けっこう長かったね。どうだった?』
診察結果を、すぐさま聞いてきた。

『うん………やっぱり、私、鬱病だって。
しかも、けっこう重度だって言われた』

私の言葉に、一瞬、ユウキくんは
息を飲んだが、すぐ笑顔になって、

『でも、治るんだろ?』
って聞いた。

『うん………時間かかるって言われたけど』

『時間かかっても、治ればいいじゃん。
一緒に頑張ろうよ』

ユウキくんの優しさに、涙が出た。
支えてくれる人がいるって、こんなに
心強いものなんだ………

会計を済ませ、処方箋を貰う。
次回の予約は来週だ。

最寄りの薬局で薬を貰うと、凄い量‼💊💊
全部、錠剤とカプセルだけど、
これは、間違えずに飲むだけでも大変だ💦
ユウキくんも、
『すげぇな……』
って、驚いてる。
薬剤師さんが丁寧に薬の説明を
してくれるが、覚え切れる量じゃない。
適当に頷いて、薬局を出た。

こうして、私と鬱病との長い闘いが
始まった。


今回は、ここまでです...♪*゚
長い闘病生活の始まり~

byナギサ

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